千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
背中や肩の痛みでマッサージや骨格矯正で良くならない人の中には
心臓が原因で痛みが発生している場合があります。
心臓由来の痛みは主に左に起きやすいのですが、
稀に右にめ起こります。
特に心臓由来の痛みが右に出ている人は、
◯揉み返しが起こりやすい
◯ちょっとした事で体が緊張しやすい
という特徴を持っています。
では、なぜ心臓由来の痛みが左にも右にも出てくるのでしょうか?
なぜ心臓が原因で背中、肩の痛みが出るのか?
交感神経が優位の人は、交感神経が血管を収縮させる作用がある事から、
循環器系統に影響が出やすく、特に心臓に影響が出る人が多いです。
これは、心臓に器質的な問題がなくても起こる現象です。
交感神経はストレスに対して体を緊張させたり、心臓の働きを亢進させたりします。
ですから、常に交感神経優位の人は心臓を支配する交感神経が出る、胸椎の1〜6番に周辺に痛みが生じる人が多いです。
この場合、左の背中に痛みがでます。
また、心臓に負担がかかると、心臓に関連する肩甲下筋という筋肉に影響が出て、背中や肩に痛みを出したりもします。
この場合は、左だけではなく、右にも痛みが出る事があります。
特に心臓由来の背中、肩の痛みは左に出るのがセオリーなので、右に出る痛みに関しては心臓との関連が見過ごされがちです。
でも、稀ではありますが、上記にあるように心臓由来で右の背中、肩に痛みが出る人は確かにいます。
そして、そのような人は非常に刺激に敏感で、揉み返しのような症状がでやすい状態になっています。
これは通常、左にしか出ない心臓の反応が、右にまで及ぶほど交感神経が優位になっていると考えるといいと思います。
こうなると、ちょっとしたストレスに対して交感神経の働きである「身を守る」という防御反応が起こり、すぐに体の緊張や揉み返しを起こしやすくなります。
マッサージやカイロプラクティックで揉み返しや好転反応のような痛みが起きるのも、マッサージの圧による痛みやカイロプラクティックで手技を受ける時の恐怖心などが、防御反応にスイッチを入れて余計に体を緊張させるからです。
このような人は心臓にアプローチする事、交感神経を抑制する事が背中の痛みを改善する近道になると思います。