千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。

 

当院には背骨の矯正を受けたけれども効果がなかったという患者様も多数来院されています。

 

背骨からは筋肉をコントロールする運動神経や、痛みの感覚に関係のある感覚神経、そして痛み、しびれ、内臓の不調や不定愁訴に関係がある自律神経が出ているため、背骨の歪みはこれらの神経に影響を与え、体に様々なネガティブな反応を引き起こします。

 

ですから、背骨の矯正は私たちに多くの恩恵を与えてくれるものなのですが、

それが効かないと言う場合はいくつかの理由が考えられます。

 

今回はその代表的なものを3つ紹介していきます。

①背骨以外に症状の原因がある

背骨の矯正に効果がなかった場合は、純粋に背骨に症状の原因がなかった可能性があります。

 

この場合は背骨以外の要因、例えば内臓、脳、硬膜、肋骨などの影響を考察する必要があります。

②背骨の矯正に恐怖心を抱いている

これはカイロプラクティックのようなボキボキ鳴らす整体に多いのですが、

ボキボキされる事に患者様が恐怖心を抱いているため、矯正されるたびに交感神経が亢進して症状が悪化する事があります。

 

特にトラウマ自律神経の乱れがある人に多いパターンです。

 

このような方にはボキボキ以外で背骨を矯正する必要があります。

 

③必要な背骨に的確な治療がなされていない

これも意外と多いのですが、背骨がきちんと矯正されていないパターンです。

 

背骨の矯正、もしくは調整を謳う整体の中には、

背骨を揺らすだけだったり、

背骨の周りの筋肉を緩めるだけだったり、

万人に同じ背骨の箇所を決まった方向へ矯正をかける事を繰り返しているものがあります。

 

もちろん背骨を揺らすだけでも症状改善に役立つこともありますが、一箇所でも強固な背骨のズレがある場合はそれを改善しなければ、症状改善の効果は薄くなります。

 

また、筋肉を緩めるだけでは、背骨の靭帯まで緩まないので、これも強固な背骨のズレには有効ではありません。

 

そして、最もいけないのが、背骨の検査をせず、矯正をかけるパターンです。

そもそも背骨のどこがズレているかは人それぞれ違います。さらにどの方向に背骨がズレているかは検査を細かくしなければ分かりません。

 

検査をせずに矯正をかけるのは、患者様の個別性を無視する形になりますし、必要もない背骨に矯正をかける事により、歪みが強くなったり、症状が悪化する場合もあります。

 

実際に当院でも背骨や骨盤の矯正を受けていたという人が、信じられないくらい歪んでいたという事も多々あります。

もちろん、その歪みを改善したら症状が改善した人もいます。

まとめ

以上のように背骨の矯正が効かない理由はいくつかあるのですが、

まずは皆さんが気をつけてもらいたいのは、検査をして背骨が矯正されているかどうかです。

 

もし、それがなされてなければ、しっかり検査をしてから施術をしてくれる治療院に行って頂く事をお勧めします。

 

いずれにしてもどこに原因があり、そこがどのような状態になっているかを検査で見極めていく事が大事になるという事です。

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