骨盤が歪んでいることを指摘されたことがある方はいらっしゃるでしょうか?
骨盤のゆがみは腰痛や肩首の痛み、頭痛などの原因になります。
だから骨盤がいい状態であることに越したことはありません。
しかし、実際に骨盤がどのような形で歪んでいるか知らない方も多いと思います。
今回は骨盤の歪み方についてお話をいたします。
・骨盤の歪みが引き起こすこと
・骨盤の歪み方はほとんどがこの形です!
・な骨盤矯正は効果はあるのか?
・まとめ
◎骨盤の歪みが引き起こすこと
骨盤が歪むと何がいけないのでしょうか?
骨盤は上の画像のように仙骨と寛骨という骨で構成されていて、仙骨と寛骨の間の関節は仙腸関節と呼ばれています。
仙骨の上には背骨が乗っていますが、仙骨が真っすぐの状態なら、上に乗る背骨も真っすぐ乗っていることになります。
しかし、仙骨が左右に傾いた状態にあると、上にある背骨は左右どちらかに傾いてしまいます。ただ、これだと上体が傾きっぱなしなので、それを補正しようとして背骨が側屈してしまいます。
このようにして歪みが背骨まで波及し、その影響が腰痛や首肩の痛みになって現れます。
◎骨盤の歪み方はほとんどがこの形です!
骨盤の歪み方ですが、ほとんどの人が右の寛骨が仙骨に対して前方に回旋し、左の寛骨が仙骨に対して後方に回旋しています。
人類のなんと約100%に近い人がこの形に骨盤が歪んでいます。
おそらくあなたの骨盤もこの形です。
なぜこのような形になるかは諸説ありますが、その明確な理由はわかっていません。
ただ、オステオパシーでは肝臓が右にあることや、左の仙腸関節に大腸が膜でつながっていることなどが関係しているのではないかと言われています。
この歪み方以外にも、寛骨が仙腸関節上で上下にずれることがありますが、そのようなことは稀です。
整体で「右の骨盤が左の骨盤に比べて高いですね」と言われても、それは骨盤以外の他の要素で高さに変化が出ていることがほとんどなのでご安心くださいませ。
◎骨盤矯正は効果はあるのか?
このような骨盤に骨盤矯正をするといいのかというと短絡的に見れば「yes」で長期的に見れば「no」です。
骨盤の歪みが骨盤のみにあることはほぼ稀です。
ほとんどが他の要素の代償で骨盤が歪んでしまいます。
例えば下の画像は片足が短い人の例です。
例えば、膝に問題があり膝が伸び切らない場合は、見た目上の短下肢がうまれます。
そうすると、短下肢の方へ骨盤が傾きます。
このように簡単に骨盤は歪みを生じ、その他、腰椎、胸椎、頸椎、肋骨、頭、内臓など、他の要素が原因で歪みが生じることがほとんどなのです。
だから、骨盤のみに調整を行っても、その場は良くてもすぐ戻ります。
さらに、運ば悪ければ、本来問題がない所を動かすことにより仙腸関節が動きすぎてしまい、痛みを生じることもあります。
大切なのは、症状の原因にアプローチすることです。
そうすれば、自然と骨盤の状態は良くなっていきます。
◎まとめ
当院に来院される患者様の中にも、骨盤の問題を気になさる方が多いですが、骨盤以外の要素を調整すると骨盤の歪みが解決する方が多いです。
骨盤は上半身と下半身の移行部として、体のねじれが最も現れやすい部分です。それゆえ、歪みが発生しやすいです。
あなたが、骨盤調整をしても症状が改善しなかったり、すぐ戻ってしまった経験があるのでしたら、当院で施術を受けられることをお勧めいたします。
さらに骨盤で大きな問題となるのは「仙骨」の動きの低下です。
これについてはまた、後日お話いたします。