千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
前回、腰痛の原因についてお話しました。
最近では腰の痛みの部位からある程度どこが原因で腰痛が起こっているのか、その相関関係が明らかになってきています。
この事は腰痛で悩んでいる人にとっては朗報ではありますが、
この痛みの部位と原因の関係性が当てはまらない例もよくあります。
その場合はもっと広い視野で原因を探して行く必要があります。
先日、こんな患者様がいました。
◯腰痛
◯腰を後ろに反らすと痛い
◯痛みの出る所は第2腰椎の正中付近
この場合、痛みの部位から推測すると第2腰椎に原因がある事が多いのですが、
第2腰椎も、その周辺の第1、第3腰椎もテストに反応がありませんでした。
そこで、患者様の姿勢を観察すると、立っているときは骨盤の後傾が強く、座っている時はそうでもない事に気づきました。
ちなみに座った状態で腰を反らせるのは痛くないようです。
◯腰椎には問題がない
◯立っていると骨盤が後傾が強くなる
◯座っていると、腰を反らしても痛くない
この条件から考えて、今回の腰痛は脚に原因があると推測しました。
なぜなら、座っている時は立っている時よりも脚への負荷が減るため、脚の影響が除外されることにより、
不良姿勢が改善され、さらに腰の痛みも減弱したと推測したからです。
実際さらに細かく検査をすると足の立方骨という骨に反応があったので、調整すると腰の痛みは改善されました。
おそらく足部の歪みが原因で、立位時に骨盤後傾を余儀なくされてしまい、腰の痛みに繋がっていたのではないかと思われます。
このように腰の痛みにはセオリーが通じない時もあり、そのような時こそ体全体をみて原因を探して行く必要があります。
もし、なかなか改善しない腰痛でお悩みのようでしたら、当院までご相談頂ければと思います。