千葉県船橋市のオステオパシー整体、かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は機能性ディスペプシアについてのお話です。
機能性ディスペプシアの人に共通して硬い部分があります。
それは横隔膜です。
横隔膜とは呼吸のための筋肉で、横隔膜が収縮することで私達は息を吸う事ができます。
横隔膜は肋骨下部、胸骨の下の剣状突起に付着しているため、
横隔膜の硬い人は、胸郭の下の季肋部に指を入れるとガチガチで指が入らなかったり、痛かったりします。
施術する際も、術後にこの季肋部が柔らかくなっているかどうかは機能性ディスペプシアを改善させる大切は目安となっています。
では、なぜこの横隔膜が機能性ディスペプシアの人は硬くなってしまうのでしょうか?
今回は機能性ディスペプシアと横隔膜の関係性についてお話します。
横隔膜と内臓の関係
機能性ディスペプシアの人が横隔膜が硬くなる理由の1つとして、横隔膜と内臓の位置関係があります。
横隔膜にはいくつか内臓が接していますが、
一番横隔膜に接している内臓は肝臓です。
肝臓は人体最大の臓器と言われていますが、
肝臓の上面のほとんどが横隔膜と接しています。
肝臓は栄養の吸収、分解、合成に大きく関わっており、肝臓の機能低下は機能性ディスペプシアの要因ともなります。
もちろん、肝臓に問題が起これば近接した横隔膜は硬くなるし、
逆に横隔膜が硬くなれば、肝臓にも影響が出る可能性もあります。
そして、もう一つ横隔膜に近接している臓器に胃があります。
横隔膜は食道と胃の境目になっており、
横隔膜より上は食道、横隔膜より下は胃になっています。
機能性ディスペプシアでは胃、もしくは周辺の組織が硬い人が多く、
この胃の硬さが横隔膜の硬さを生む場合もありますし、横隔膜の硬さが胃の硬さを生む場合もあります。
いずれにしても機能性ディスペプシアの人は横隔膜がガチガチだという事です。
このように機能性ディスペプシアの人は横隔膜が硬くなりやすい状態にあるので、
横隔膜の柔軟性が機能性ディスペプシアを改善させる鍵ともなってきます。
この記事をご覧の方で、機能性ディスペプシアでお悩みの方がいらっしゃいましたら、当院まで是非ご相談頂ければと思います。