千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
肩首の痛みが筋膜リリースや筋膜はがしなどで改善しなかったという人の中には、その痛みに自律神経が関係している事があります。
自律神経の乱れは現代社会を生きる人の大きな課題で、
デスクワークが多くなった事、人間関係が複雑化した事は全て自律神経の乱れに繋がっています。
実際それに伴い、筋膜リリースや筋膜はがしでは解決しない肩首の痛みも多くなっています。
では、なぜ自律神経の乱れが肩首の痛みに関係するのでしょうか?
それは肩首の痛みの原因となる僧帽筋、そして胸鎖乳突筋という筋肉が自律神経の影響を反映しやすい筋肉だからです。
通常、筋肉を支配する神経というのは背骨から出てくるのですが、
僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配する神経、副神経は頭蓋骨の中から出てきます。
そして、副神経の出所は脳の一部の脳幹になりますので、体のどの筋肉よりも自律神経の影響を受けやすい部分になるんですね。
また、副神経は2つの神経と伴行して頭蓋骨から出てくるのですが、
その神経の1つが迷走神経と言って自律神経の一種です。
さらに、迷走神経と副神経は硬膜によって繋がりがあるので、
自律神経の乱れがあると迷走神経への刺激が副神経に影響し、僧帽筋、胸鎖乳突筋を緊張させて痛みを引き起こすのです。
このように自律神経性で肩首に痛みが出ている場合は、いくら筋・筋膜を緩めても自律神経が安定しなければ痛みがすぐに戻ってきてしまいます。
ですから、自律神経を整える事が重要になってくるんですね。
もし、今回の記事を読んで、筋・筋膜の治療をしても良くならない首肩の痛みにお悩みの方がいるようでしたら、当院までご相談頂ければと思います。