千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
脊柱管狭窄症は背骨の中で神経が圧迫される事により、腰や脚の痛みが特に歩く時に誘発される症状とされています。
神経の圧迫なので、整体では対応できないと思っている人も多いですが、
以前ブログでも申し上げた通り、脊柱管狭窄症と診断を受けたものの中には、実際に徒手で対応が可能な症状もあります。
当院でも、例えばじっとしていても足腰が痛かったり、運動麻痺の状態が出ているものだと、整体を受けていいかどうか、かかりつけの医師の承諾を得る事をオススメしたりする事もありますが、
そこまで重症でなければ対応させて頂いております。
ただ、症状に変化が見られるには5、6回以上はかかる事が多く、ある程度時間がかかることはご理解して頂いてます。
ところで、脊柱管狭窄症の方を何人も診て来て思うのは、ある場所の動きが硬い!という事です。
そして、それを知る事で脊柱管狭窄を改善するヒントが見つかるかもしれません。もし、興味のある方はそのまま読み進めて下さいませ。
脊柱管狭窄の人が共通して硬い場所とは?
脊柱管狭窄の人が共通して硬い場所とはどこなのかと言いますと、それは肩の動きです。
例えばバンザイしたり、腕を横から上げてもらったりすると、明らかに可動域が狭い傾向にあります。
この肩の動きが硬いと言うのは何を意味しているのかと言えば、それは胸郭が硬いと言うことです。
肩の動きは主に上腕骨、肩甲骨、鎖骨、胸骨、肋骨、胸椎が連動する事により生まれます。
だから、この中のどこかが動かなくなると肩関節が動きづらくなるのです。
特に、胸郭を構成する肋骨、胸骨、胸椎の動きは大事で、これらの動きは肩関節の動きに大きく影響します。
なぜ胸郭が硬いと脊柱管狭窄の症状が出やすくなるのか?
では、なぜ胸郭が硬いと脊柱管狭窄症の痛みが出やすくなるのでしょうか?
脊柱管狭窄の人はそもそも身体の伸展動作、分かりやすく言うと後ろに反る動作が苦手な人が多いです。
一般的にはこの動作をすると、背骨の中の神経が通る管が狭くなるので痛みが増強するとも言われています。
だから脊柱管狭窄症の人は身体を前傾気味で歩く人が多いです。
でも、身体が反れない理由は果たして腰にあるのでしょうか?
実は体が反れない理由としては胸椎自体の伸展力が低下しているために起こる事が多いです。
脊柱管狭窄の人は肩が前に出ていたり、首が前に出ている人が多いですが、これは胸椎の動きが悪いからです。
胸椎の動きが悪いために体を真っ直ぐ起こそうとすると、腰ばかり反ることとなり、腰部に大きな負担が来ます。
この現象が脊柱管狭窄症の痛みをより増強させているのです。
ちなに、胸椎には肋骨が付き、肋骨には胸骨が付きます。よって肋骨、胸骨が硬くても胸椎は動きが悪くなります。
つまり、胸郭の硬さ自体が胸椎の伸展力をなくし、腰に負担をかけているのです。
胸郭の動きを改善するには?

では、胸郭の動きを改善するにはどうしたら良いのでしょうか?
それには胸郭の動きの制限が何が原因で起きているのかを理解して対処する必要があります。
胸郭の動きは先程紹介した胸椎、肋骨、胸骨が原因で制限される事もありますが、胸郭には数多くの筋が付着し、さらには肺や心臓を覆う縦隔や胸膜などの膜構造も存在します。
それらの内、何が胸郭の動きの制限を起こす大きな原因となっているか見極めなくてはなりません。
そのためには、体全体を診てくれる整体に通って頂ける事をオススメします。
ただ、ご自身で何かできる事がないかとお考えの方は、次回は脊柱管狭窄症の人でもできる簡単な胸椎の調整法を紹介いたします。