千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
背中の痛みの中には、脳の緊張から生まれるものもあります。
以前、左の背中の痛みで来院された患者様で、左の肩甲骨と背骨の間を押すと広い範囲で痛みがある人がいました。
この場所は背骨や肋骨に問題があると痛みが出やすい部位なのですが、
その場合、押して痛いのは大体1、2箇所くらいです。
この患者様の場合、かなり広い範囲で痛みがあることからも特殊な症例で、
検査したところ、脳のある部分が痛みに関連している可能性があったため、その部分を調整したところ、背中の押した痛みはほとんどなくなりました。
この患者様が反応があったところは網様体賦活系と呼ばれる脳の経路で、
難しい話を抜きにしてこの経路がどのような役割があるか説明すると、危険センサーのような働きをします。
もちろん危険を感じとるという能力は身を守るために大事なのですが、それが過剰になってしまいますとちょっとした事でも体に緊張が生まれやすくなってしまいます。
特に網様体賦活系の一部にはストレートネックの発生に関係する場所もあるため、
この経路の過剰な反応が首を中心とした背部にまで影響を及ぼす可能性が出てきます。
このような人の場合は網様体賦活系へのアプローチはもちろんの事、
脳や神経系の緊張はそれを覆う硬膜にも緊張が生まれている場合が多いため、硬膜へのアプローチも重要になります。
特に、普段ストレスにさらされて緊張して過ごしている人は網様体賦活系が過剰に働きがちなので要注意です。