千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腰痛椎間板ヘルニアでは腰痛で悩んでいる人も多いです。
病院でも腰痛椎間板ヘルニアが腰痛を引き起こしていると診断を受ける人も多いようです。
ただ、この診断には疑問が残ります。
そもそも腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の線維輪が破け、中にある髄核が外に飛び出した状態の事を言います。
この状態では神経の根本が髄核に圧迫されやすくなるので、圧迫された神経に対応した症状が出てきます。
でも、腰痛椎間板ヘルニアで障害される神経は腰に痛みを出す事はあまりないんですね。
ですから、最近では腰椎椎間板ヘルニアと腰痛には直接的な関連は薄い事が分かってきています。
腰椎椎間板ヘルニアの腰の痛みの正体とは?
腰椎椎間板ヘルニアの手術をした193例を対象に、腰部の各組織を刺激した際にどこに痛みが出るか調べた研究結果が残っています。
これは現在では倫理上行えない実験ですので非常に貴重な記録なのですが、
腰椎椎間板ヘルニアの原因となる神経に刺激を入れても、臀部と下肢に痛みが出ますが腰には痛みが出ないという研究結果がでました。
つまり、腰椎椎間板ヘルニアで神経が障害される事が腰痛の直接の原因ではいないという事です。
でも、椎間板の線維輪の部分を刺激した際は腰背部に痛みが出たようです。
つまり、椎間板ヘルニアによる神経障害が直接腰痛を引き起こしているわけではなく、
ヘルニアになり椎間板の線維輪が傷ついた事によって、痛みが発生している可能性の方が高いのです。
ただ、椎間板ヘルニアの神経障害にしろ、椎間板の線維輪の損傷にしろ、
椎間板の圧が上がれば、椎間板自体への刺激や髄核の突出が起こりやすくなります。
ですから、その圧力を逃がしてあげる事が非常に重要になります。
そのために必要なことの1つとして、隔膜の調整が功を奏する事があります。
隔膜とは体の中に水平に存在する構造の事で、
わかりやすい所でいうと、呼吸筋である横隔膜が代表的です。
その他は骨盤底筋や、首と胸郭の境目にある頸胸筋膜、そして小脳の上の小脳テントがあります。
これらは主に横隔膜と同調して動いて、呼吸を助けたり、腹部内の内臓に対してポンプ様に働き、腹部の循環を良くしています。
この隔膜の動きが硬くなると、内臓の循環が悪くなり鬱滞しやすくなり、それにより腹部の圧力が上がるため、椎間板への負担が大きくなります。
ですから、隔膜を柔軟にして、お腹の圧力を下げる事が、とても重要になるんですね。
もし、今回の記事を見て当院の施術に興味を持たれましたら、是非ご連絡くださいませ。