千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
首肩の痛みの原因にはいろいろあるのですが、
心臓もその原因の1つです。
心臓が原因と言うと、心臓に疾患がある人限定の話かと思われがちなのですが、
心臓に疾患がなかったとしても、交感神経優位な人は心臓の働きが亢進するので負担がかかりやすくなり、その事が結果として首肩の痛みを生むことがあります。
故に自律神経に問題のある人は、心臓も首の痛みの原因として考慮に入れる必要があります。
では、なぜ心臓に負担がかかると首に痛みが出るのでしょうか?
それにはまず、心臓周囲の構造を理解する必要があります。
心臓を覆う心膜と肺を覆う胸膜の間には僅かに隙間があり、その隙間を横隔神経という横隔膜を支配する神経が走行しています。
この横隔神経は第3〜5頚椎から出るのですが、
横隔神経が過剰に刺激されると、第3〜5頚椎から出る知覚神経にもその刺激が伝わってしまい、その支配領域に痛みが出てしまいます。
ちなみに第3〜5頚椎の支配する知覚神経の領域は首から肩です。
ですから、心臓に負担がかかり心膜が硬くなって横隔神経が刺激されることにより、首肩に痛みが出てしまうことがあるのです。
まとめると、
交感神経が亢進→心臓に負担→心膜硬くなる→心膜と胸膜の間の横隔神経が刺激される→第3〜5頚椎から出る知覚神経に刺激がいく→首肩に痛みがでる
という経過を辿ってしまいます。
今回は少し難しい話にはなりましたが、このように心臓は十分に首肩の痛みの原因になりえます。
特に自律神経の乱れがある人、ストレス下で一生懸命頑張っている人は心臓に負担がかかりやすいので、要注意です。