千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は風邪の後の腰痛についてです。
風邪やコロナ感染後、咳が強く出た人は特に腰痛になる事とが多いです。
これには理由があり、今回の話を知らないと腰痛がなかなか良くならないなんて事もあります。
そこで風邪で咳が出る事により、なぜ腰痛になるのか、その理由と対処法と、そして施術では何をするのかについてお話します。
風邪の咳で腰痛になる理由
風邪で咳が出て腰痛に理由は以下の2つです。
①咳により横隔膜が緊張する
②咳により硬膜が緊張する
①咳により横隔膜が緊張する
まず一つ目の横隔膜の影響のお話ですが、咳をすれば呼吸筋である横隔膜が緊張します。
そして横隔膜が緊張すると腰椎が横隔膜に引っ張られるようになります。
なぜなら、横隔膜は第1〜3腰椎に付着しているからです。
ですから、咳をしていると腰椎にも負担がかかり腰が痛くなるんですね。
良く咳をすると腰が痛いと言う人がいますが、これは横隔膜が動く際に腰椎に負担がかかる事も原因の1つとなっています。
②咳により硬膜が緊張する
もう1つの硬膜の緊張についてですが、
硬膜とは脳や脊髄を覆う膜の事です。
では、なぜ咳をすると硬膜が緊張するのでしょうか?そのメカニズムについてお話します。
まず咳をすると横隔膜が過剰に運動する事により、横隔膜を支配する横隔神経に刺激が入ります。
横隔神経は第3〜5頚椎より出ているので、横隔膜に問題があると横隔神経を介して第3〜5頚椎の動きに制限をもたらします。
ちなみに硬膜は頭の中以外は、第2、3頚椎、骨盤の骨である仙骨に付着しています。
ですから横隔膜の刺激により第3頚椎の動きの制限が出ると、硬膜を通して仙骨にまで影響が及ぶ事となります。
良く咳をすると腰椎と骨盤の間が痛いとか、仙腸関節付近が痛いという人は、
おそらく硬膜の影響で仙骨が歪み、痛みが出ているのだと思われます。
咳で腰痛が出た場合の対処法と施術について
このような腰痛に対してどのように対処すればいいかというと、まずは呼吸をコントロールする事です。
鼻から吸って口をすぼめながら細く長く息を吐く。これを暇なときに少しづつ繰り返す事により正しい呼吸リズムが戻ってきて、腰の痛みが改善していく可能性があります。
もちろん呼吸法を行う際に腰に痛みが出るようなら、無理せずやめてください。
また、施術では横隔膜、硬膜、第3頚椎、腰椎5番と仙骨のバランス、仙腸関節のバランスをとる事が大事になります。
横隔膜は1日2万回動きます。
良い状態で横隔膜が2万回動くのと、
悪い状態で横隔膜が2万回動くのはどちらが腰に悪影響をもたらすか、想像はつくと思います。
もし風邪で腰が痛くなったのなら、放っておかずに1日も早い対処をする事が腰痛改善の近道になります。