千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
本日生理時の腹痛のお話です。
生理痛や月経周期に伴う体調不良にお悩みで、整体に通われた事がある人はいるでしょうか?
さらに、それでも症状が改善しなかった…今回は、そんな方に読んでもらいたい記事になります。
生理痛だと、通常骨盤調整を行う事が多いです。
なぜなら、生殖器系を支配する副交感神経は仙骨と呼ばれる骨盤の骨から出るからです。
後は交感神経絡みで言えば、胸椎の10、12番になるのですが、
でも、その辺りを調整しても症状が改善しない人もいます。重症な方ほどその傾向にはあります。
では、そのような人は整体で生理痛は良くならないのでしょうか?
安心してください、そんな事はありません。
今回は生理痛の症例をあげ、生理痛の原因が骨盤や背骨にあるとは限らない、というお話をしていきます。
生理痛はあなたが思いもよらない、意外な原因で起きていることもあるのです。
生理時の腹痛で、骨盤を調整しないで症状が改善した例
最近、生理時の腹痛でお悩みの30代の女性の方を施術した時の話です。
その方は骨盤調整などをしたことがあるのですが生理時のお腹の痛みはあまり良くなったことがなく、他に原因があるのではないかと思われて、当院に来院されました。
生理痛の時のは腹診でお腹の圧痛を調べるのですが、確かに多くの圧痛が見受けられます。
ここから簡単な検査をして気になったのは、右の手の手根骨でした。
手根骨とは手のひらを構成する8個の骨で、その内1番気になったのは有頭骨です。
そこで有頭骨を調整すると、
お腹の痛みと頭の痛みが楽になってきたとおっしゃいました。
その後は右の前腕や右の下腿部、胸椎の5番を調整し、問題はほぼ解決しました。
この間、骨盤調整は全く行っておりません。
このように、骨盤調整は生理痛に必ず必要なものとは言えないのです。
なぜ手の骨で生理痛が良くなったのか?
でも、なぜ手の骨で生理痛がよくなったのでしょうか?
それは有頭骨は実は仙骨と関係があり、有頭骨を調整する事により、仙骨に作用したものと想像できます。
この方が今まで生理痛の症状が骨盤調整をしても治らなかったのは、手の状態が良くないため、その影響が骨盤へ作用して、症状を生んでいたと考えられます。
この方はセラピストなのですが、セラピストのセミナーで手の使い方が悪いと痛烈な駄目出しを受けた事があるようです。
さらに、過去には選手クラスのスイマーだったようで、水泳を小さい頃にやり込んでいた人に多いのですが、
地上よりも水中で動くのに効率が良い体になってしまっているため、地上での生活に対応できない体になってしまっている人がいます。
この方も水をかくには適した手なのですが、細かい作業をするのにはやや不都合が起こりやすい状態になっていたものと思われます。
そして、その積み重ねが辛い生理痛を生み出したのでしょう。
生理痛は骨盤だけの問題ではない
だから、生理痛は骨盤だけではなく、体を広い目で見て、本当の原因を見抜いて施術を行って行くことが大事です。
生理痛=骨盤のようなフォーマットに当てはめたような施術では、いつまで経っても生理痛が良くならないかもしれません。
もし、あなたが整体で今まで生理痛が良くならなかったとお悩みなら、是非オステオパシーを使う先生の元で施術を受けて頂くことをオススメいたします。
なぜなら、オステオパシーの先生は解剖学と生理学的見地から体の繫がりを見て、症状の原因を探る事に長けているからです。
今回の記事が、生理痛でお悩みの皆様の希望になって頂けたのなら嬉しく思います。