ぎっくり腰に効く頭蓋骨療法(急性腰痛⑤)・・・船橋市のオステオパシー整体

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今回でぎっくり腰についての最後のお話です(以前の記事はこちら→急性腰痛①急性腰痛②急性腰痛③急性腰痛④)。

今までぎっくり腰にはいくつかの状態があり、その原因と治療についてお話してきました。

今回はぎっくり腰の治療の一例として、頭蓋骨の治療についてお話をします。

頭蓋骨の治療はぎっくり腰に意外な効果を発揮することがあります。

<目次>
・頭蓋骨治療のぎっくり腰への効果
・実際の臨床例
・なぜ頭蓋治療で良くなるのか?

頭蓋骨療法のぎっくり腰への効果

以前オステオパシー・ドクターである森田博也,D.O.より、頭蓋骨の治療について以下のようなお話を聞いたことがあります。

森田博也,D.O.がアメリカでER(救急救命室)でインターンをしていた時、急性腰痛の患者さんがいらっしゃったそうです。

腰を痛めてカイロプラクティックに行ったらなお悪化し、動けなくなってしまったようで救急車で運び込まれました。

この時、頭蓋骨の治療をしたそうですが、15分程の頭蓋骨の治療で動けなかった患者様が起き上がり、歩いて帰っていったそうです。

その後、2回程の治療を受けて全快したそうです。

患者様がほとんど動けない時には、頭蓋骨の治療が功を奏することがあります。しかし、膨大な知識と熟練した技術が必要となります。

なぜなら、本場のアメリカでは、頭蓋骨の治療は医師と歯科医師のみがその本格的な学習を認められています。
つまり、それだけの解剖学的、生理学的知識が大事になってくるのです。

実際の臨床例

私も以前、頭蓋骨の治療で急性腰痛にあたった事があります。

その患者様は20代の男性でしたが、朝起きたら腰が痛かったらしく、歩行や座位でも痛く、真っすぐ立てずに前かがみになってしまします。

急性腰痛に特徴的な、痛みから逃れるための逃避性側弯も顕著でした。

仰向けは何とかなれたので、仰向けの状態で、骨盤周辺のバランスを簡単にとり、後頭骨と側頭骨の調整を行いました。その間、約15分くらいです。

そして、施術が終わると起き上がることができ、座位でも違和感が無くなっていました。逃避性の側弯もほぼありません。

やや違和感は残るものの、立位や歩行も痛みがなくスムーズになりました。そして、その後2回程の治療で全快しました。

なぜ頭蓋療法で良くなるのか?

なぜ、頭蓋療法で良くなるのでしょうか?

その秘密は、頭蓋骨と仙骨のつながりに関係しています

 

頭の中には硬膜という膜が骨についていて、さらには頭の中を区分けしています。

この硬膜は頭蓋骨を出ると、頚椎2番、3番と仙骨にのみ付着します(最近では腰椎にも硬膜のつながりが確認されているようです)。つまり、頭蓋骨と仙骨は互いにつながりの中で影響し合っているのです

特に後頭骨は仙骨、側頭骨は寛骨との関連が強いです。だから、頭蓋骨療法が腰の問題に効果を発揮できるのです

 

特に骨盤や腰への刺激が負担になりそうな方には治療の選択肢として取り入れています。


以上、ぎっくり腰についてのお話でした。

原因は個々人違いますが前回お話した未病の状態のように、日ごろ姿勢や体の使い方の癖が問題になっているのは確かです。

よって、普段よりの身体のケアがぎっくり腰にならないための一番の対策だと言えます。

全体的に身体を調和させ、自然治癒力と免疫力をあげ、耐性のある体づくりをすることが大事です。