その症状に湿布薬は効くのか?・・・船橋市のオステオパシー整体

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整形外科で湿布薬を渡されて、良く使われる方も多いと思います。

 

湿布で痛みが鎮静する事があります。

 

特に急性期の症状には、良い効果を示すことがあります。

 

しかし、実は慢性症状には思わぬ不利益をもたらすこともあります・・・

 

今回は湿布の功罪についてのお話です。

<目次>
・湿布薬の効果とは?
・湿布薬は症状を悪化させる?

湿布薬の効果とは?

知っていそうで意外と知らない、湿布薬の湿布薬の効能とは?

湿布薬の効能としては次の事が挙げられます。

 

・炎症を抑える効果・・・急性期に炎症を起こした患部に貼ることにより、炎症を抑え、痛みを軽減する事ができます。

・皮膚への冷感、温感による鎮痛作用・・・湿布には冷感や温感を伴うものもあります。痛みの刺激より脳には温度感覚の方が早く届くため、痛みを感じづらくなります。

 

どこか明らかに痛めた時、湿布を貼ると楽になるのは、身体の炎症作用で起こる、腫れが抑えられるからです。

また、体を使いすぎた時に湿布を貼ると気持ちいいのも、温度感覚による鎮痛作用なのです。

 

しかし、温度感覚は鎮痛であり、痛みの元を治しているわけではなく、さらに身体を痛めた時に腫れるのは、組織を治そうと、損傷部位に血液が集まった結果です。

 

急性期には痛みが必要以上に強い場合もあるので、湿布の使用は鎮痛のために致し方ないところはありますが、これが急性期を過ぎた後や、慢性期に多用すると、身体に思わぬ不利益をもたらします

 

湿布薬は症状を悪化させる?

湿布は適正に使わないと、痛みを悪化させることもあります。

湿布薬には血管を収縮させる成分が入っています。

これは、急性の炎症時に患部に血液が集まるため、湿布の成分により血管を収縮させ腫れを防ぐ役割があります。

 

急性期の鎮痛には重要ですが、これが慢性期の症状では話が違ってきます。

 

慢性期の組織は交感神経が亢進していて、血管が収縮して血流不足となります。

 

そこへ湿布を貼れば・・・血管はなお収縮し、血流不足と交感神経の亢進を増長させます。

 

さらに交感神経の亢進は痛みを生むこともあります。つまり症状を悪化させることもあるのです

 

温度感覚で一時的に体が楽になったような感じでも、長期的に湿布を用いることは身体にとって、デメリットの方が大きいのです。

 

もし湿布を使うのなら、

・急性期の時

・本当に痛みが強い時

に使う事をお勧めします。

 

また、湿布をしても症状に変化がない方は、今すぐ湿布をやめることもお勧めいたします。

 

慢性的な痛みは自律神経のアンバランスや、血流不足からきます。それを改善するためには、痛みのエキスパートであるオステオパスの施術を受けることが最善の道になります。