エプロンを結ぶと痛い五十肩について・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

五十肩の運動制限に「結帯」動作があります。結帯とは後ろ手で帯を締めるような動作ですが、五十肩になると、この動作が出来なくなる方が多いです。

五十肩に代表的な肩の可動制限

五十肩でこの結帯動作が制限されると、女性の方はスカートのチャックを閉める動作で痛みが出たり、エプロンのひもを腰の後ろで締める動作も苦手になります。

 

では、この結帯動作の痛みを改善するのにどのような対処をすればよいのでしょうか?

<目次>
・筋骨格系から見た結帯動作
・経絡的に見た結帯動作の痛み
・内臓の問題
・まとめ

筋骨格系から見た結帯動作

結帯動作は手首を内側にひねる動作と肩を内側にひねる動作、さらに肘を曲げる動作が入ります。
これらの複合動作にプラスして、さらに鎖骨、肋骨の動作も加わります。

 

鎖骨や肋骨は肩や手首の回旋運動と連動して動きます。

肋骨は上下へ動きます。

試しに鎖骨、肋骨触れて、肘を伸ばした状態で手首を内側、外側に回して回してみましょう。

感覚がよい方なら、肋骨の動きを感じることが出来るかもしれません。

 

また、肋骨が関節する胸椎も大きく肩の動きに関わります。

このように、肩の痛みといっても、手首から胸椎まで、多くの関節構造が関係しているのです。

 

また、筋肉の問題としては、大胸筋や小胸筋、上腕二頭筋などが関係していていることが多いです。

経絡的に見た結帯動作の痛み

経絡とは東洋医学の考え方で、「気の流れの道」のようなものです。
体には多くの経絡があり、それらが複雑に絡み合って、全身のつながりを保っています。

経絡は、そのおおもとは内臓から出ていて、関係する臓器の名称で名前ついています。

この経絡の考えに沿うと、次のようなことが、結帯動作に関連していることが分かります。

 

結帯動作では肩の内旋という、肩を内側にひねる動作が制限されます。

この動作では主に肩の前面に痛みがでる事が多いです。

そこで、経絡的にこの痛みの発症部位を見ると「肺」と「大腸」の経絡に相当する部分になります。

肺と大腸は「胃」と「脾」(脾臓とは違うようです。すい臓が働きとしては近いです)の弱りで反応がでます。

よって、経絡的には肺と大腸は胃と脾の反応を調べ、対応します。

また、経絡的に胸椎の3、11、12番、腰椎の4番も関連がありますので、その反応も確認し、施術を行います。

内臓の問題


内臓の問題も大きく肩の痛みと関係します。

特に五十肩は高齢の方が発症することが多く、内臓の弱りが痛みに関係していることが多いです。

不思議と経絡的にも当てはまる、大腸や胃に問題のある方が多いです。

胃も大腸も冷えに弱いです。

夏場に冷たいものを飲みすぎて、秋ごろに症状が出る方が多いです。

まとめ

五十肩は他の運動器疾患と比べても、内臓の問題も絡んでいることがあり、このことが、より五十肩をより治りずらいものとしています。

そこで、五十肩ではオステオパシーに加えて、経絡の考えが大きな助けとなります。

治りづらい肩の痛みに対して、筋骨格系と内臓の両方から体を見ていくことが大事です。

もし、あなたが五十肩でお悩みなら、どうぞ当院へお気軽にご相談くださいませ。