機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について・・・船橋市のオステオパシー整体

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機能性ディスペプシアとは慢性的な食欲不振や胃もたれなどの症状があるにも関わらず、炎症や潰瘍などの病理的異常を認めない症状のことを言います。

食後の胃もたれ感や膨満感、みぞおちのあたりの焼けるような感じが症状として現れます。

現在10人に1人の方がこの症状に悩んでいます。

原因としては胃腸の機能障害や心因性で起こると言われています。

 

そこで、病院では胃酸を抑える薬や、胃の働きを活発化する薬を処方されたり、心因性の方には抗不安薬や抗うつ薬が処方されますが、症状を抑えるだけで完治に至りません。

さらに、薬に依存すれば胃や肝臓にも負担がかかるので、長期的に見れば体へのダメージも否めません。

 

ただ、オステオパシーでは古くからこの症状に対して注目してきました

何故なら、筋骨格系や交感神経の問題がこの症状に影響を及ぼしているからです。

 

機能性ディスペプシアへのオステオパシー的考察

オステオパシーでは 機能性ディスペプシアは交感神経が過剰に興奮することにより発生すると考えています。

交感神経は腹部内臓の機能を抑制的コントロールしています。交感神経の緊張は胃や食道の機能を低下させてしまいます。これら交感神経の問題は背骨の歪みを起点として発生します

 

横隔膜の問題も重要です。

横隔膜を境として食道が胃と入れ替わります。横隔膜が固く食道が通る穴が狭くなると、胃や食道の動きも悪くなってしまいます。

 

副交感神経が抑制されることも原因の一つです。

副交感神経は腹部内臓の動きを活性化します。副交感神経自体に問題があっても、内臓の働きに大きな影響を与ええてしまいます。

 

あなたの姿勢に原因は隠れています

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

 

それは普段のあなたの姿勢に関係あるかもしれません。

例えば、デスクワークの姿勢を思い浮かべてください。

胸が丸まった姿勢による、身体への影響

丸まった背中は背骨や肋骨の歪みを生みますが、これらは交感神経の通り道として重要な部分になります。特に胸椎の5~9番は胃への交感神経が出るところです。

これらの歪みは知らず知らず、内臓へ行く交感神経を緊張させ、胃の機能を低下させています。

 

また、胸が丸まった姿勢だと胸郭に圧迫され、横隔膜の動きが固くなります。

 

さらに前に倒れた首に対して頭は上面を向いているので、後頭骨や上部の頚椎に圧迫されることにより、副交感神経の通り道をふさいでしまいます。

 

つまり、普段の姿勢を改善することが大事なのはいうまでもないですが、固定化された歪みは自分で治すのは難しいです。

 

そこで、オステオパシーの治療が有効となります。

肋骨の治療例

機能性ディスペプシアに限らず交感神経が内臓疾患と関わっている場合、背骨周りや肋骨に圧痛がある方がほとんどです。

これらは背骨や肋骨の歪みのサインであり、これらを取り除くだけでも、症状に変化がある事もあります

 

横隔膜の動きも良くなり内臓の動きの活発化するので、呼吸も楽になり、全身が楽になるのを感じる方も多いです。

 

機能性の内臓障害としては他にも、過敏性腸症候群や非びらん性逆流性食道炎があります。

 

これらの症状にもオステオパシーの治療は有効です。

 

機能性ディスペプシアの治療は肩こりや腰痛にも良い影響を与えてくれます。

 

また、薬剤の効きも良くなるので、薬の量も減らすことができます。

 

もし、機能性ディスペプシアでお悩みならば、お気軽に当院にご相談くださいませ。