西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
前回、ぎっくり腰と内臓の弱りについてのお話をしました。
内臓の弱りは交感神経の反射を通して、背骨の歪み、筋の緊張を生みます。
内臓の弱りが長期化すれば、バランスを崩した体は突然、腰の痛みを発症することがあります。
今回は内臓の弱りからのぎっくり腰の症例についてお話します。
・症例(30代 女性)
・「最近食欲がなかった」・・・
・まとめ
◎症例(30代 女性)
30代の女性の方です。朝起きてから腰が動きが悪く、だんだん症状が悪化し、来院されました。
前にかがむのがやりづらく、後ろにもほとんど反れません。寝返りがつらく、仰向けでお尻が持ち上がらないようです。
◎「最近食欲がなかった」・・・
この方は生理中に腰が痛くなりやすいようです。今回も生理中なようですが、これだけ腰が痛くなるのは初めてだそうです。
検査すると腰椎の4番に問題があり、仙骨の生体リズムが低下しています。
さらに、みぞおちのあたりに硬さがあり、横隔膜の動きも硬いです。
ご本人に伺うと、最近食欲がなかったようです。
みぞおちの付近には腹部内臓の交感神経が集まるところがあり、そこが緊張しているようです。
腰椎の4番を調整すると、仙骨が動き始め、寝返りが楽になり、さらにみぞおちの周辺でバランスをとると、仰向けで体をねじるのも楽になりました。
立っていただいて動いていただくと、前かがみはまだ行きづらそうですが、後ろへはだいぶ反りやすくなりました。
急性腰痛の場合は長い治療が良くない場合が多いので、ここで終わりにいましたが、その日の夜、試しに前かがみをしたら、床に手が届くようになっていたようで、順調に回復していったそうです。
腰椎の4番、5番、仙骨から出る神経は骨盤内の臓器の副交感神経です。おそらく、生理中腰が痛いのは、子宮からの刺激が副交感神経を介して、腰椎の4番に影響を与える事が関係しているのだと思われます。
さらに、今回は腹部内臓の交感神経も緊張していたことが、症状をさらに悪化させてしまいました。
◎まとめ
ぎっくり腰はいきなり発生するのではなく、バランスを崩した体が耐えきれなくなった結果出てくる症状です。
故にぎっくり腰のおおもとの原因は、日ごろの積み重ねという事になります。
内臓の疲れは特にその大きな要因となります。
ぎっくり腰を予防するには、日ごろのメンテナンスが必要となることを自覚する事が大事です。