千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
精神的ショックを受けてから明らかに体に痛みが出た、もしくは不調が続いている、何となく気分が優れないという人はいないでしょうか?
今回は、なぜ精神的ショックを受けると不調が出るのか?その理由について説明します。
体は心を表すとも言いますが、体と心はお互い関連しあっています。
自信がありそうな人は胸が張って大きく見えますし、自信がなさそうな人は胸が引っ込んでしょんぼりしてみえます。
また、歩く時もご機嫌な時は軽やかに歩き、落ち込んでいると足取りが重くなります。
このように、心理的要素が姿勢や動き影響を与えるのは皆様経験なさっていると思うのですが、
その中でも厄介なのが精神的ショックです。
精神的なものと姿勢の関係で
トーマス・W.・マイヤース著のアナトミートレインという本にに興味深い話が載っています。
それは空砲を背後で撃たれた男性の姿勢がどのように変化するかという実験の話です。
空砲を背後で撃たれた直後、男性は頭が前に出て、胸が引っ込んで、股関節が曲がるという姿勢をとりました。
これは驚愕反応といい、恐怖や不安などの感情に対する防御反応としてこのような姿勢を取るのです。
これは前側の筋・筋膜が緊張する事により起こるのですが、それはなぜかというと、厚く比較的頑強な背面と比べて、喉、心臓、お腹の内臓などがある前面は弱い構造なので、そこを守るように前側が緊張するんですね。
そして、このような反応は精神的ショックを受けた時が特に著明で、
そのショックが大きいほど、驚愕反応の姿勢で筋・筋膜が固まってしまう可能性が出てきます。
特に引っ込みやすい胸の辺りは、心臓、気管、内臓を支配する副交感神経、さらに胸の後ろの背骨からは交感神経も出ています。
その他にも胸の部分には大事な構造物がたくさん存在するのですが、
胸が引っ込む事により、それらがダメージを受けやすくなるんですね。
だから、自律神経性の不調は起きやすいでし、
さらに姿勢の状態も良くないので、当然体も痛くなりやすくなりますこのようにして、次第に体が蝕まれていく感じとなります。
このように精神的ショックから解放されるには、日々エクササイズを行う事も大事になります。
特に体前面の筋膜の硬さをとる事も大事です。
また、胸骨や肋骨を毎日できる限りさすったり、こすったりするのも有効です。
ただ、精神的ショックが大きい程、自分でやる事は難しいです。
なぜならこれらの反応は防御反射で起こっているからです。
反射と言う事は神経系が関わっています。
この場合、徒手による神経系に対するアプローチが必要になります。
もし、精神的ショックの後、不調が続く人はオステオパシーの頭蓋仙骨療法などが有効な場合も多いです。
お困りの際は、当院までご連絡くださいませ。