肩峰下滑液包炎…五十肩に似た症状について・・・船橋市のオステオパシー整体

Posted on Posted in ブログ, 五十肩, 症状について

西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

皆様は「肩峰下滑液包炎」という病名をご存知でしょうか?

 

症状はよく似ているので、よく五十肩と一緒にされてしまうのですが、五十肩と違うのは痛みの原因がわかっているという事です

 

分かりやすく言えば、この症状は腕の付け根にある「滑液包」という袋が炎症を起こすことにより発生する症状です。

 

今回は肩峰下滑液包炎について、治療のポイントを含めてお話いたします。

<目次>
・肩峰下滑液包炎の症状
・なぜ滑液包が炎症するのか?
・一般的な肩峰下滑液包炎の治療
・オステオパシーでの治療
・まとめ

 

 

肩峰下滑液包炎の症状

肩峰下滑液包炎の症状としては

 

・腕の重さ、だるさ、痛み

・運動痛(腕を動かすと痛む)

・夜間痛(夜肩が痛くなる)

 

などがあります。

運動痛では、特に腕を横に挙げた時、50~120度の範囲で痛みが出やすいです

 

これは腕を上げるとき、上腕と肩甲骨の間で滑液包に圧力がかかるために起こる痛みです。

 

滑液包の位置

逆に、腕を後ろに伸ばして背中に回すと滑液包への圧が減少し、痛みが減弱します。

 

 

なぜ滑液包が炎症するのか?

そもそも滑液包はなぜ存在するのでしょうか?

 

それは、肩の筋肉を摩耗から守るためです。

 

肩甲骨から上腕骨には肩を固定する筋肉がついていますが、その中でも「棘上筋」傷つきやすいです。

 

なぜなら、下の画像のように、肩甲骨の突起のトンネルの中を筋が通るので、肩を横から上げるときに筋が突起にぶつかり、摩耗しやすいのです。

 

この摩耗を防ぐために、滑液包が棘上筋のクッションとして働いています。

わかりやすく言うと、肩関節のベアリングの役割をしていると思っていただけると良いと思います。

滑液包の役割について

 

しかし、この滑液包もずっと肩の上げ下げにより摩擦を受け続けると炎症を起こします。

 

このようにして、発症していくのが肩峰下滑液包炎なのです。

 

一般的な肩峰下滑液包炎の治療

一般的には消炎剤や痛み止めを処方され、場合によってはステロイドを注射する場合があります。

 

症状がひどいときは、骨を削り、滑液包への圧を物理的に解除する方法もあります。

 

 

オステオパシーでの治療

滑液包炎は使い過ぎでない限り通常は発生しませんが、肩を固定する筋肉が弱くなると肩のアライメントが悪くなり、通常の動作でも滑液包への負担が大きくなり、炎症を起こしやすくなります。

 

よって、肩の関節や筋肉へのアプローチは必須となってきます。

 

また、炎症を軽減するためには、リンパ循環を改善すると良いので、胸郭や胸椎、肋骨などの制限を見つけ、交感神経を抑制することが大事になります。

 

もう一つ大事なのは「滑液包」への治療です。

 

オステオパシーでは炎症がある滑液包に圧痛があることを発見しました。

肩峰下滑液包の圧痛点

肩甲骨の突起と上腕骨の間のところです

この圧痛点を探すのにはちょっとしたコツが必要なのですが、この場所は治療のポイントとしても役に立ち、滑液包炎の症状緩和に大きく貢献します。

 

 

まとめ

肩峰下滑液包炎では老若男女全ての方がなる可能性のある疾患です。

 

基本五十肩に似ていますが、滑液包へのアプローチが必要なのが、この症状の特徴だと思います。

 

 

五十肩も肩峰下滑液包炎もそうですが、発症から治療が早ければ早いほど症状の回復お早くなります。

 

早急に施術を受けて頂くことをおススメいたします。