千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
足裏の痛みにもいろいろありますが、痛み意外に熱感を伴う、そんな症状を先日見る機会がありました。
ひどい痛みではないようですが、足の指の付け根付近が痛く、熱感を伴う事があるそうです。
特殊な症例ではありますが、同じような症状にお悩みの方のために今回何が原因だったかをシェアさせて頂きます。
足裏の熱さ、冷たさの原因とは?
足裏が熱い、冷たいと聞いて皆様はその原因として何を思い浮かべるでしょうか?
感覚異常だと、考えられるのは神経の問題も考えられますが、熱さや冷たさなどの温度感覚の問題となりますと血管の問題も考えられます。
循環障害ではしばしば足の裏に熱感と痛みの症状が起こる事があります。
だから、足を体より高く上げるように寝ると楽になる事もあるのですが、それは一時しのぎにすぎず、
中には血管自体が変容していたり、大きな問題を抱えている場合もあるので、まずは血管外来などのある大きな病院に行くことをオススメします。
ただ、もし病院で血管もしくは神経にも問題がないというのなら、おそらく自律神経系の問題が関係している可能性があります。
自律神経と血管の関係
自律神経は血管の活動と大きな関係があり、血管の収縮は交感神経により支配されています。
交感神経が亢進すると血管は収縮、交感神経が抑制されると血管は弛緩します。
だから、自律神経の乱れがあると血管の活動に異常をきたし、痛みや温度の感覚異常が発生する事もあります。
特に末端である足の血管は異常が発生しやすい場所です。
血管の問題で足が痛む人の特徴
血管の問題で足が痛くなる人の特徴としては、内股に過敏な圧痛がある人が多いです。
これは脚の大きな血管は脚の内側を通るためで、鼠径部を通る血管の周囲の組織を緩めると、この圧痛は一時的になくなる事が多いです。
ただ、ここで一時的と言ったのは、自律神経の問題で血管の活動に異常が出ている人は組織を緩めて血の流れを良くしても、結局おおもとである自律神経に問題があるままなので、すぐ元に戻ってしまうからです。
特にこのような傾向は両方の足裏に痛みがあり、両方の内股に圧痛がある人に多いです。
なぜなら、片方の足だけなら血管が筋肉などの組織に圧迫され循環障害を起こしている可能性がありますが、両足とも同じように症状が出ているとなると、その可能性は薄くなるからです。
そうなると自律神経の調整が必要となります。
自律神経の調整となると背骨、肋骨などの調整は重要ですが、このような末梢の血管障害には視床下部の調整も必要になります。
視床下部とは脳内にある自律神経の中枢と呼ばれる場所です。
先日の症例でも、視床下部を調整したことにより内股の圧痛や下肢の緊張が一気になくなり、足の裏の症状も軽減したと言うことでした。
足の裏の痛み、熱感で気をつけてほしいこと
今回のように自律神経の問題で足に痛みが出ている人は改善する可能性があるのですが、
足の裏の痛み、特に熱感を伴うものは、はじめに述べたように血管自体の問題や、難病で治療法が確立されていない肢端紅痛症などの症状である可能性もあります。
足の裏の熱感を伴う痛みはまず病院へ、そして、大きな問題が発見されないようでしたら、お近くのオステオパシー整体院の相談して頂けるといいと思います。