開くと痛い股関節の痛みについて・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

股関節周辺の痛みは嫌なものです。

違和感レベルのものから、歩行がままならないものまで症状も様々ですが、比較的多い痛みとしては「膝を外に倒すように股関節を開くと痛い」「あぐらをかくような姿勢で痛い」という症状です。

 

解剖学の用語で「開排位」とも呼ばれますが、股関節の痛みではこの姿勢が取れなくなる方が多いです。

 

この開くと痛い股関節の痛みはないが原因で、起こるのでしょうか?

<目次>
・股関節の構造
・股関節で気を付けなければいけない事
・開くと痛い股関節の原因
・まず痛みが出たら・・・
・まとめ

股関節の構造

股関節は骨盤の「寛骨」にある丸いくぼみに「大腿骨」の骨頭がはまり込むような形で構成されています。

股関節はしっかりとした関節で、医学部の解剖実習でも寛骨から大腿骨を引き離そうとして引っ張ると、「ポンッ!」と音が鳴るくらい密着してくっついているようです。また、大腿骨の骨頭部分は骨の中でも人体最大の強度を持つ部分のようで、つまり、この部分は上半身の重さを支え、足からの衝撃を受け取る部位として非常に頑健にできています。

 

股関節は人体も頑丈で、また、体を移動させる要になる部分ですので、筋肉も豊富で力も強いです。

股関節で気を付けなければいけない事

股関節でまず気を付けなければならないのは、生まれついての障害がないかどうかです。

股関節の痛い方々の中には、股関節に生まれもっての「脱臼」の既往があり、先天的に股関節が弱い方がいらっしゃいます。

これは「先天性股関節脱臼」という症状です。赤ん坊のころに生まれ持って股関節に脱臼がある症状で、通常、処置をしてもらえるので問題ないのですが、ただ、先ほども言いましたが股関節の構造が弱いので、年齢を重ねると股関節のトラブルを起こす方が多いです。

自分が先天性股関節股関節臼があることを知っている人もいれば、そのことをご両親から聞かずに過ごしている方も多いです。

また、変形性股関節症も見逃してはいけません。

加齢により股関節の構造はもろくなりやすいので、変形が起こりやすくなります。特に、女性は男性より関節構造が弱いため、要注意です。

さらに、若い方でも原因不明で大腿骨の骨頭が壊死する症状があります。この症状は男性の方に多いです。

 

兎にも角にも、股関節に強い痛みがあるなら一度整形外科に行くことをお勧めします。

 

特に股関節の前側に痛みがある方は要注意です

開くと痛い股関節の原因

では股関節の開きづらさはなぜ起こるのでしょうか?

筋肉の問題

いくつか考えられますが、その一つとして、股関節を内側に回旋させる、または脚を内側に閉じる筋肉の過緊張が挙げられます。

皆さんも自分の太ももの内側を指で押してみましょう。「痛い!」と思うなら、「内転筋」という脚を閉じる筋肉が緊張しているのかもしれません。

 

また、大腰筋という腰椎から股関節につく筋肉が硬くなり足が開きづらくなる方も多いです。

黄色が大腰筋の走行

 

このような方は座って腰より高く膝を上げようとすると大腰筋に力が入り、股関節前方に痛みが出ることが多いです。

 

股関節の前面や内側の筋肉が緊張すると、脚を開く動作で股関節の前面が伸ばされて痛みが出たり、逆に開く動作でより力が必要になるため、股関節の外側や股関節後面には痛みが生じるときもあります。

 

腰椎のねじれ

腰椎にねじれがあるために骨盤にねじれが生じて股関節に影響が出る事もあります。

例えば腰椎ば右に回旋して固まってしまったとします。

そうすると骨盤は左に回旋する形となります。

この状態では右に股関節が開きづらきなります。

 

このように腰椎の影響も股関節には重要な要素となります。

 

 

頸椎の問題

 

 

頸椎は股関節に関係ないように感じますが、頸椎のねじれが股関節に大きな影響を与える事があります。

特に頸椎の1、2番は臨床上影響が大きい場合が多いです。

おそらく、頸椎と後頭骨の関係が良くなることで、骨盤の真ん中の骨の仙骨にも良い影響が出るからかもしれません。後頭骨は仙骨と連動して、互いに影響を与え合っています。

 

まず痛みが出たら・・・

まず痛みが出て、それが歩行に支障をきたすのなら整形外科で画像診断をしてもらい、股関節に構造的問題がないか診断していただいた方が良いでしょう。

 

その上で、股関節の周辺の筋や腰椎などにアプローチをしていきます。

 

この時、病院で股関節に変形や先天性の疾患があっても、股関節周辺の筋肉が緩めば症状は好転する可能性が高いです。たとえ、手術が必要な股関節の症状の方でも、痛みが軽減することにより、股関節が出来る限り良い状態で手術に入れるので、術後の経過が良い場合が多いです。

いずれにしても、股関節周辺の痛みが一回で完全にとれる事は稀です。でも、施術を継続すれば確実によくなります。

まとめ

股関節はあなたの体重を支え、常に負荷をかけ続けられています。

一度バランスを崩すと痛みにも敏感で、あなたをとても苦しめる事となります。

 

痛みが出たらすぐ対処しないと、股関節の変形を助長したりすることもあり、大きな問題につながります。

 

あれ?変だなと思ったらすぐにご連絡くださいませ。