骨盤矯正はなぜ効かなかったのか?(骨盤のずれ、産後のケアでお悩みの方へ)・・・船橋市のオステオパシー整体

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患者様から「他の整体で骨盤矯正をしたが、効果が実感できなかった」という声をよく伺います。

 

私も某有名チェーン店で腰が痛く骨盤調整をしてもらったことがあります。

でも、結果は何も変わらないばかりか痛みが強くなりました・・・。

 

当時は知識が浅かったためどうしてなのかわかりませんでしたが、今ならその理由もわかります。

 

ということで、今回は「骨盤矯正がなぜ効かなかったのか?」についてお話をします。

骨盤矯正をして私と同じような経験をした方や、骨盤矯正に興味がある方の参考になればと思います。

<目次>
・あなたの骨盤は検査されましたか?
・骨盤のズレは仙腸関節だけではない
・骨盤の前にまず腰椎
・仙骨のズレが重要

あなたの骨盤は検査されましたか?

骨盤の構造。寛骨と仙骨の間にあるのが仙腸関節です。

骨盤で良く矯正されるのが仙腸関節です。

 

私もいろいろなところで骨盤矯正の施術を受けたことがありますが、その多くはいきなり仙腸関節を「ボキボキ」でした。

ここからがおかしいのです。

 

なぜなら検査もなしにいきなり矯正だからです。

 

仙腸関節にはいくつかのずれ方があり、そのずれ方によって手技の方法も違います。

また、左右の仙腸関節の内、矯正すべきは一方のみで、両方行う必要はありません。

 

現在、巷の整体で多いのは、パターン化された施術です。

「一般の人はこのパターンの歪みが多いから、大体この方法で治る」というように、「施術者側の都合」で施術がパターン化されてしまっています。

だから、そのパターンから逸脱した人は治らないどころか、私のように症状が悪化してしまう事もあります。

 

もし、あなたが受けている骨盤矯正が検査をしていないなら要注意です。

 

骨盤のズレは仙腸関節だけではない

骨盤のズレは仙腸関節だけではなく、恥骨にも発生します。

特に産後間もない女性は、ホルモンの関係上関節が緩くなってので恥骨がずれやすく、しかもそれが固定化される場合があります。

ただ、一般の骨盤矯正ではまず見過ごされます

 

恥骨のズレは治りづらい腰痛や膀胱や子宮の機能障害を生むこともあります。

 

骨盤の前にまず腰椎

オステオパシーでよく言われるのは、骨盤は2次的に歪むことが多く、骨盤を歪ませる原因は他にあるという事です。

本当は身体全てを見るべきですが、最低でも腰椎は検査し、治療すべきです。

 

ほとんどの骨盤のずれは、腰椎の矯正で治ることが多いです。

 

 

仙骨のズレが重要

ほとんどの骨盤矯正は仙骨に対しての寛骨の位置異常を矯正しています。

 

でも、本当に重要なのは寛骨に対しての仙骨の位置で、つまり仙骨のズレです。

 

オステオパシーでは仙骨を矯正すれば寛骨のズレも治ると言われてます。

仙骨を矯正して、それでも寛骨のズレがあるのなら寛骨に手を加えればいいのです。

 

もし、骨盤矯正をしてもすぐ戻ってしまうなら、仙骨の治療が必要なのかもしれません。

仙骨の治療の例

 


以上のように骨盤矯正には本来、医学的見地に基づく手順があります。

 

それを無視して患者様を「型にはめこむ」ことは患者様の身体の個性を見過ごすことになり、本来の健康な状態からあなたを遠ざけてしまう事にもなりかねないのです。

 

オステオパシーでは、これら骨盤に関するすべての要素を検査して矯正します。

仙骨の調整は気持ちよくて眠ってしまう方も多いくらいです。

微細な調整ですが、施術後の変化に驚く方も多いです。

 

もし、日ごろの姿勢や腰痛、産後のケアなどで骨盤矯正や骨盤のずれが気になる方はよく訓練されたオステオパスに相談するのが近道だと思います。