千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
首肩の痛みにお悩みの方の中で
○口が開きづらい
○顎が痛い
○耳の上辺りに頭痛が出る
○最近元気が出ない
このような人はいないでしょうか?
それはもしかしたら、顎の筋肉が原因で首肩に起きている状態かもしれません。
首肩の痛みに関連する顎の筋肉とは?
顎の筋肉の中でも、噛むための筋肉である咀嚼筋は4つあるのですが、この中でも今回注目したいのは側頭筋です。
側頭筋はご覧の通り、側頭部から下顎骨まで伸びている筋肉です。
この筋肉に問題が出れば
①顎の筋肉なので、口が開きづらくなったり、噛むときに顎に痛みがでやすくなる。
②側頭部につくので、筋が緊張する事によって耳の上周辺に頭痛がでやすくなる。
③側頭骨に筋肉がつくため、側頭骨が圧縮され、脳脊髄液の流れが悪くなり、気分の落ち込みなどのメンタル面での問題がでやすくなる。
以上のような異常が起こりやすくなります。
③に関しては、分かりづらいと思いますので、補足説明しますが、
頭蓋骨は脳脊髄液が産生される時に膨張、吸収される時に収縮しています。
この動きが正常だと脳脊髄液は円滑に脳や脊髄の周りを満たし、そして、栄養してくれます。
でも、側頭筋が硬いと、頭が万力で横から押さえつけられる形になり、頭蓋骨の膨張が阻害されるため、脳脊髄液の産生に滞りが出るんですね。
その結果、脳脊髄液の流れが悪くなり、脳や脊髄も栄養されなくなるので、気分の落ち込み、元気がないなどの症状が出てきます。
なぜ側頭筋が首肩の痛みの原因となるのか?
では、ここで本題ですが、なぜ側頭筋に問題があると、首肩の痛みが出やすくなるのでしょうか?
それは代表的な理由は2つあります。
1つは上は筋膜の繋がりの絵になりますが、ご覧の通り側頭筋と首の筋肉には繋がりがあります。ですから、側頭筋の緊張が首の筋肉に伝わり、首に痛みを出すんですね。
そして2つ目は、側頭骨のズレにより首肩の痛みに繋がるパターンです。
側頭骨は側頭筋がつく骨ですので、側頭筋が緊張すると、側頭骨も引っ張られて歪みます。
側頭骨が歪むと側頭骨と後頭骨の間にある頚静脈孔という穴も歪みがでるのですが、
そうなるとこの穴を通る副神経という神経が影響を受け、副神経が支配する僧帽筋、胸鎖乳突筋という首肩の代表的な筋肉の緊張を生まれます。そして、首肩が痛くなるという経過をたどっていく事となります。
このように側頭筋が問題で首肩に痛みが出る人は、側頭筋の調整はもちろんの事、
咀嚼筋はストレスによる噛み締めで緊張するので、ストレスに対する耐性をつけていく事も非常に大事になります。
ストレスへの耐性は施術である程度向上できる場合もありますので、是非ご相談くださいませ。