千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は臨床報告として、
コロナワクチン接種後の頭痛についてお話します。
コロナワクチン接種後に頭痛で何が起きていたか、オステオパシー的見地から紹介させていただきます。
ワクチン接種は非常に大事ですが、その後の副反応に悩まされる方も多いです。
この記事がそのような方の助けになれば幸いです。
コロナワクチン接種後の頭痛で何が起きていたか?
今回の患者様は、コロナワクチン接種後に38度以上の熱が出て、熱が下がった後も頭痛があり、目も痛いようです。
検査をした所、仙骨の問題、さらに頸椎の問題がありそれが解決したら症状は軽快しました。
仙骨の問題は前回の施術ではなかったので、今回のワクチン接種後の発熱により発生したものと思われます。
なぜ、仙骨と頸椎に問題が起きたのか?
なぜこのような体の変化が起きたかはここからはあくまで仮説なのですが、
強度の発熱により、脳脊髄液のリズムに影響が出た事が考えられます。
発熱時には脳から脳脊髄液が産生されるリズムに狂いが生じます。
これは体に炎症がある時に起こる反応なのです。
さらに、脳脊髄液のリズムは頭蓋骨の動きリズムと同調するのですが、頭蓋骨は硬膜を通じて仙骨と繋がっているために、頭蓋骨の動きが悪くなると仙骨の歪みを引き起こす可能性もあります。
このようにして仙骨の歪みが発生した可能性があります。
また、頸椎の歪みに関しては、
頸椎からは呼吸のための筋肉である横隔膜を支配する神経が出ているので、発熱時に呼吸器系に影響が出た結果、横隔膜の神経に関連する頸椎にもズレが生じたものと考えられます。
なぜ頸椎と仙骨の歪みで頭痛や目の痛みが出たのか?
では、頸椎と仙骨の歪みでなぜ頭痛や目の痛みが出たのでしょうか?
それには2つ考えられます。
まず1つは、仙骨は頭蓋骨の動きと連動していると言いましたが、
仙骨の歪みが解熱後にも残ってしまったために、頭蓋骨の歪みも改善されず、それが原因となって頭や目の痛みが発生した可能性です。
2つ目は頸椎の歪みのために、首と頭の間の筋膜に捻れが生まれ、頭の中の静脈血の排液がうまくいかず、頭の中の圧力が上がってしまった可能性です。
頭の排液は首と頭の付け根付近の頭蓋骨の穴から行われます。
実際に今回の件では、仙骨の調整で半分くらい頭痛と目の痛みが楽になり、さらに首の調整でだいぶ改善したので、排液不良が原因かと思われます。
まとめ
今回の頭痛は高熱後の体の変化が頭部の排液不良を招いた結果、発生したものと思われますが、
ただ、いつも同じ過程で頭痛が発生するとは限らず、必ず検査をして施術にあたらなければなりません。
ただ、高度の発熱後の頭痛には同様の変化が起こる可能性は高いと思います。
もし、コロナワクチン接種後の体の不調でお悩みなら、オステオパシーの施術をおすすめします。
オステオパシーはアメリカでは、インフルエンザの特効薬がなかった時代にその施術で多くの命を救ったという歴史があり、その他にも医者が使う徒手療法として多くの内科的疾患に対応しています。
体の痛みだけでなく、内科的な体の不調に対しても対応できる場合がありますので、まずはご相談頂ければと思います。