オステオパシーの治療手技の紹介

オステオパシーの治療ってどんなことをするの?」と疑問に思ったり、不安に思う方も多いと思います。

そこで、不安が少しでも解消されるように、オステオパシーの治療手技について簡単に紹介します。

紹介するのは、当院で主に使用する手技です。
オステオパシーの手技は医学に基づいた安全で効果的な手技ばかりでので、安心して受けることが出来ます。

痛みの「隠れた原因」にアプローチ!カウンターストレイン

人の体は骨の歪み、筋・靭帯の緊張のサインとして体表に押すと痛いところ・・・圧痛点を作ります。

 

この圧痛点は押されるまでは気付かないことが多く、まさに痛みの「隠れた原因」とも言るでしょう。

圧痛点の例

この圧痛点が消失すると、体の歪みも解消し、痛みや症状の改善に大きく貢献しますが、このポイントを唯一治療できる手技がカウンターストレインです

 

方法は圧痛点が緩む肢位に体を持って行き、そこでしばらく待ってあげるだけです。これで圧痛点の痛みも消え、症状や痛みの回復につながります。

腰椎のカウンターストレイン

カイロプラクティックのようなボキボキ鳴らす手技よりも効果も持続するいう研究報告もあり、痛みもなく優しく効果的な手技として立証されています。

真の健康と癒しに…頭蓋仙骨療法

頭蓋仙骨療法とは頭蓋骨を中心に体を総合的に治療する手技です。 オステオパシーでは頭蓋骨を構成する15種23個の骨は全て、脳などの中枢神経、呼吸、脳脊髄液の流れ、仙骨の動きと同調して動くことを発見しました

 

これらの動きは手でかろうじて感じられる動きで、組織の呼吸の動きと言われています。

頭蓋骨が動いてないという事は、組織の呼吸レベルが低下し、自然治癒力の低下につながります。

また、組織の呼吸のリズムに異常があると、そこから体はバランスを崩し、痛みや症状を発現させてしまいます。

 

そこで頭蓋仙骨療法では体全体を調和させることにより、頭蓋骨の動きを活性化し、人間本来の自然治癒力を向上させていきます

当院では大人になって気付いた側弯症や頭痛、背部痛、腰痛に悩んでいる多くの方に効果を発揮し、歪みと体質の改善に役立っています

 

また、多くの自律神経の問題にも有効で、極度の緊張を仕入られる現代社会では健康とリラックスを得られる、真の「癒し」として活用される方も多いです。

体全体を調和させるクラシカル・オステオパシー

体の原因を除去するのと同じくらい大事なのが、体全体を統合させ、体が一体化して動くようにしてあげることです。

 

体は全体的につながりを持たなければ、円滑に動いてくれません。 クラシカル・オステオパシーは、総合的に体をまとめ上げ、体の機能回復を促進するのに有効な手技です。

 

足から首まで検査と治療を同時に行い、体を一つのユニットとして動かせるようにしますクラシカル・オステオパシーは交感神経の抑制やリンパ循環の回復に有効です。

 

もちろん、腰痛、肩、背中などの痛みにも有効です。 当院ではスポーツ選手(特にバレーやダンスなど)のコンディショニング、一般の方のリラクゼーションや交感神経の問題がある方などに大いに活用されています

痛みや可動域も改善!リンパドレナージセラピー

当院のリンパドレナージセラピーは、ブルーノ・チクリーD.O.により開発された新しいテクニックで、日本ではまだあまり知られていない手技です。

 

リンパ管のリンパの流れを感じ取り、手を施していくという、従来にない手法でリンパ循環を回復させていきます。

 

リンパ循環が回復して、組織にたまってた老廃物が流れるだけでも、筋骨格系の痛みや可動域の回復に驚く程効果があります。

鼻とお腹の位置に注目してください。
前に出ていた頭が後方へ引かれたのが
わかります。

また、交感神経の抑制にもつながり、内臓の諸器官にも良い影響を与えます。

 

特に乳がんでリンパ切除の手術をした方は、リンパの経路に大きな変化がでることにより痛みの原因となるので、この手技が大きな助けとなります

また、むくみや疲労回復にも大きな効果を示しています。

その他のテクニック

電光石火のテクニック!スティルテクニック

 

オステオパシーの創始者:アンドリュー・テイラー・スティルが使っていたとされるテクニックが、このスティルテクニックです。

スティルテクニックはほとんどの筋骨格系や内臓の調整に使うことが出来ます。受けた方は、ボキボキ矯正をしない優しい動きで背骨や骨盤が矯正されることに驚きます。

しかも、あっという間に治療は終わります。

まさに電光石火のテクニックと言えます。

 

内臓性の痛みに有効!内臓マニュピレーション

内臓マニュピレーションは医学であるオステオパシーの特徴を表した手技です。

医学解剖に基づいたその手技は、内臓の諸問題に大きく貢献しています。

特に、内臓の反射で起こる問題(腰痛や五十肩)にも有効で、筋骨格系では解決しない問題に対し、大きな効果を発揮しています。

 

筋エネルギーテクニック

筋による影響で関節の可動域に制限が出ている場合に使用されるテクニックです

患者様に負荷抵抗運動をしてもらうことで、制限部位の可動域を改善します。

また、大きなストレッチ効果もあります。

 

 

靭帯性関節ストレイン

 

股関節の靭帯バランス

もとは頭蓋領域のオステオパシーより派生したテクニックで、関節、筋膜治療を全て網羅しています。

特徴としては、組織の液体循環の波動を感じ治療を行う事です

問題のある組織は枯渇していて、体液循環に乏しいです。

この手技は、枯渇した部位に体液循環を戻し、真の組織の解放を目的としています。