ぎっくり腰と内臓の弱りの関係・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

ぎっくり腰は何が要因で起こるか分かりません。

急性腰痛の方は、総じて、筋肉の問題や、脊柱の関節の問題を抱えています。

 

しかし、その筋肉や脊柱になぜ問題が起きたかと言えば、意外に多いのが内臓の弱りです。

 

今回は内臓の弱りと急性腰痛の関係についてお話します。

<目次>
・オステオパシーから見た内臓とぎっくり腰の関係
・東洋医学から見た内臓とぎっくり腰の関係
・まとめ

 

オステオパシーから見た内臓とぎっくり腰の関係

内臓は筋骨格に関係ないように見えますが、構造的には膜構造を通して、機能的には自律神経を通してつながりを持っています。

これらが互いに影響し合い、痛みや症状を生む事があります。

 

膜構造のつながり

膜構造とは、筋膜、脳・脊髄硬膜、内臓間膜などの「シーツ」状の組織の事です。このシーツを通して、体中の器官や組織はつながっていて、お互いに協力しあいながら体を動かしています。

 

しかし、内臓に機能異常があると、この膜の構造を通して他の組織や器官に影響を与えてしまいます。

 

肝臓や大腸の影響で腰痛や座骨神経痛が起こるのは良くあることです。

体は全身タイツのように一つにつながっています。

自律神経のつながり

自律神経は内臓を支配する神経です。

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれますが、

 

副交感神経は頭と仙骨から出る末梢神経で、交感神経は胸椎と腰椎からでる末梢神経です。

 

この中でも、腰痛に深く関係するのは交感神経です

 

交感神経は腹部内臓の働きを抑制する神経です。それと同時に抑制された腹部内臓の情報を受け取るの交感神経です。

 

腹部内臓の調子が悪いと、次のような経過で脊柱や筋に問題が出て、ぎっくり腰になります。

腹部内臓の機能異常が交感神経を通して脊髄に伝わる。

刺激が継続的に伝わると、刺激を受けた脊髄レベルが支配する筋肉に緊張が起こる。

緊張した筋肉をもとに、体は歪みを生じ、さらに、筋に引っ張られて背骨の歪みも発生する。

バランスの不正に徐々に体が耐えられなくなり、些細なことをきっかけに突然「ぎっくり腰」を発生する。

 

特に腹部内臓の交感神経は胸椎の5番~9番、腰椎の1番、2番と関係するため、その周辺の骨の歪みや筋の緊張を生み、腰に大きな影響を及ぼします。

大腸の反射により腰痛が出た例

 

東洋医学から見た内臓とぎっくり腰の関係

東洋医学的に見れば、内臓の弱りは対応する経絡(気の流れの道)に反応を出します。

 

次の内臓の弱りが経絡を通して背骨の関節の動きに影響を与え、ぎっくり腰の原因となります。

脾・・・胸椎11番・腰椎12番間の関節

胃・・・胸椎12番・腰椎1番間の関節

腎・・・腰椎2番・3番間の関節

大腸・・・腰椎4番・5番間の関節

小腸・・・腰椎5番・仙椎1番の関節

膀胱・・・仙超関節

 

内臓の弱りを見つけ、これらに該当する背骨にアプローチすると良い効果を示すことがあります。

 

まとめ

内臓の問題でのぎっくり腰を診ると、人の体は全てつながっているという事を改めて感じさせられます。

 

内臓は知覚が鈍く、内臓自体が「調子が悪い」と主張するまでは時間がかかります。だから、それを自覚したころには、体のバランスはかなり崩れていると思った方が良いかもしれません。

 

もし、お腹の調子が悪いと思ったり、食欲がないと思ったのなら、ぎっくり腰などの不測の事態を回避するためにも、体のメンテナンスを行うことをおすすめいたします。