突然の肩の痛み・・・原因に身に覚えがないのにと不思議がられる方も多いと思います。
四十肩、五十肩は「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節を構成する要素に炎症が起こり発症する症状です。
一般的に関節内の炎症とされる場合が多いですが、その原因は不明です。
同じ五十肩といっても、痛みの箇所や度合い、痛みの出る動きをも人それぞれ違います。
なぜなら、五十肩の症状は、関節の中の問題のこともあれば、関節を支える靭帯、筋肉の問題だったり、それらが複合して出ることもあります。
つまり、結果として五十肩のような症状が発症しているだけで、その原因は人それぞれなのです。
今回はあなたの不思議がっているかもしれない、「五十肩の原因」についてお答えしていきます。
・一般的な五十肩の原因
・あなたの普段の姿勢が一番の原因です!
・「内臓」も要注意!
・まとめ
◎一般的な五十肩の原因
一般的な五十肩の原因は「関節周囲の炎症」です。
肩関節は上腕骨と肩甲骨で構成され、その周りを関節包という袋が覆っています。
肩関節は可動域が大きい分、ゆるゆるです。
その不安定さを補うために、肩周辺には関節を固定する筋肉がついています。
しかし、肩周辺の筋力が低下すると、関節が緩い状態で肩を使うため、関節内に負担が生じます。
また、腕がぶら下がっているだけでも、腕の重みが関節包を牽引し、傷つけてしまいます。

つまり、筋肉の弱化→関節に負担→関節の炎症という経過をたどるという事です。
ただ、関節内の炎症だけなら、関節内にヒアルロン酸注射を打つと痛みが大きく改善する場合もありますが、すべての人がそうではありません。
そのことは五十肩の原因が関節の炎症だけでなく、他に隠れていることを示唆しています。
そして、もう一つの五十肩の原因は「普段のあなたの姿勢」に隠れています。
◎あなたの普段の姿勢が一番の原因です!
例えば、このような態勢で長時間座る人がいるとします。
このような姿勢が癖になると、
肩甲骨の上の棘上筋が硬くなったり、上部の肋骨に歪みが出やすくなり、おそらく腕を上げる時だけでなく、下ろす時にも痛みが出てしまいます。

また、横向きで寝る方は
下になっている側の前鋸筋という筋肉に影響が出て、腕が挙げられなくなることがあります。

他にも、このような姿勢や
このような姿勢も
体に癖が定着すると五十肩の原因になる可能性があります。
このように普段の「癖」が体に定着してしまうと、それが筋肉の緊張や骨の歪みを生み、肩に痛みを引き起こすのです。
高齢者に五十肩が多いのは、このような体の癖が痛みとして表面化してくるのに時間がかかることも示しています。
本人も気付かない内に、じわじわ体が蝕まれているのです。なんとも怖いことです。
このような痛みは関節内だけの問題でないのでヒアルロン酸注射でも良くなりません。
的確に原因の部位にアプローチすることが大事です。
◎内臓も要注意!
もう一つ忘れてはならないのは、「内臓」の疲れからくる五十肩です。
内臓と骨、筋膜はつながりを持って連動して動いています。
内臓に疲れがあったり、炎症があると、五十肩の原因になることがあります。
例えば夏場は冷たいものをとりすぎると、胃の疲れによりを生み、五十肩の原因になりやすいです。
特に内臓に疾患のある方、手術歴のある方は要注意です。
◎まとめ
いかがでしたでしょうか?
五十肩にはあなたの日ごろの癖が関係していることがご理解していただけたでしょうか?
普段良く行う姿勢、例えばテレビを見る姿勢や座って休む時の姿勢など、何気ない日常の体勢が大きく影響していることもあります。
もしあなたもその癖に気付いたのなら、施術の際にお知らせいただければ、それが治癒への近道となってくれます。