千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は腎臓と耳鳴りの関係です。
腎臓は東洋医学的にみても、古来より耳に関係していると言われています。
なぜ腎臓が耳に関係するかはいろいろ考えられますが、私なりにその理由を考えてみました。
まず腎臓は
筋膜ラインであるディープフロントラインと関わりが深い内臓であるということが理由の1つとして挙げられます
ディープフロントラインとは体の前方の深い所にある筋膜ラインで、多くの内臓と接している筋膜ラインです。
そして、このラインの中にある大腰筋という腰椎から大腿骨に付く筋肉は、特に腎臓と接している割合が大きい場所です。
つまり腎臓に問題があれば、大腰筋を介してディープフロントラインも影響を受けるのですが、
このディープラインは顎の筋肉にも繋がりがあります。
顎の筋肉は、側頭骨という耳がある頭蓋骨にも付着しています。
また、顎の関節には中耳の耳小骨に関わる神経も通っていたり、顎の筋肉には耳の血管も通っています。
つまり、腎臓に問題があれば、顎の筋肉を介して、側頭骨や耳に関わる神経、耳の循環にも影響するという事です。
また、腎臓は血圧をコントロールする事、さらに腎臓の上の副腎は交感神経を亢進させるホルモンを出し、血管やリンパ管を収縮させる事から、循環にも大きく関係します。
知っている方も多いと思いますが、聴覚器官の1つである内耳は音の情報をリンパ液で拾い、さらにその情報を内耳神経系へと伝えています。
ですから、腎臓により血液やリンパの循環に影響が出るという事は耳にとって良いことではないんですね。
このように腎臓というのは耳の循環や神経系に大きく影響を与えているんですね。
だから、
排尿障害があったり、膀胱炎などの泌尿器系の疾患がある人で耳鳴りがある人は、まずは泌尿器系の問題を解決して腎臓の状態を良くする事が耳鳴りを改善するために必要になってきます。
もし泌尿器系の問題があるのなら、病院へ受診し、その上で整体や鍼灸を受けてもらうと良いと思います。