西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
先日、手首を痛めたという患者様がいらっしゃいました。
ご本人は痛める理由は分からないという事ですが、床に手をつくことが出来ません。
なぜこのようなことになってしまったのでしょうか?
今回は手首の痛みについてのお話です。
・手首の問題は肘から来る
・手首は肘から動いている
・肘が固まる作業に要注意!
・まとめ
◎手首の問題は肘から来る
その患者様は60代の女性で、事務の仕事しています。3日前くらいから痛みが出たようで、今は手をしっかりつく事が出来ません。
特に転んでで手をついたわけではなく、突然痛み出したという事です。
お話を伺うと、最近、仕事の量が多く、根を詰めて作業をしていたようです。
検査をすると、手首をそらす動作で制限があり、痛みが出ます。
さらに、見てみると、肘の外側に強い圧痛がありました。
これは橈骨という前腕の骨に問題がある証拠です。
◎手首は肘から動いている
そもそも手首は前腕の骨の動きがあってこそ、ねじる動作が可能となります。
前腕の骨には橈骨と尺骨があり、この橈骨が尺骨上で軸回旋することにより、手首のひねり動作が起きています。
特に肘周辺の橈骨と尺骨の関節は、尺骨に車輪上の橈骨がはまり込んでいる形になっていて回旋に重要な構造となっています。
この肘周辺の関節が固まると、手首は動かなくなってきます。
さらにこの状態で手を使えば、より大きな負担が手首に掛かることとなります。
◎肘が固まる作業に要注意!
この患者様は事務作業で肘を曲げ、手のひらを下に向けた状態で作業をしていました。その結果肘周辺の関節が固まってしまい、手首に負担がかかったものだと思われます。
実際橈骨の変位を調整した時点で、痛みは7割がた軽減し、さらに手首の関節の調整もいれてほぼ痛みはなくなりました。
患者様には仕事の合間合間に肘の動きを意識しながら、手首をねじる運動を行うように指導しました。
肘周辺を固まらせないようにするためです。
◎まとめ
手首の痛みといっても手首が関係していると限りません。
例え手首に腫れがあっても、他の理由で手首に大きな影響を与えている場合もあります。
あなたも手首が痛いとき、肘の周辺を押してみてください。
もし痛ければ、肘の問題が手首に関係しているかもしれません。