千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
肩を自分で緩めるセルフケアとして手を擦るという方法があります。
指一本一本、手のひら手の甲まで満遍なく擦ります。
そうすると、不思議と肩が楽になります。
これは交感神経が優位になっている人ほど効果的で、
この手擦りをやった後に首を後ろにそらすと、やる前より首が反りやすくなったり、腕が上がりやすくなったりします。
これで少しでも効果がある人は、前腕や上腕も暇があったら擦るとより、肩首が楽になります。
では、交感神経優位の人はなぜ手を擦るだけで首肩が楽になるのか?
その理由についてお話いたします。
交感神経とは?
交感神経とは自律神経の一つで緊張性に働く神経です。
私達が働いたり、運動したり、ストレスを感じて身を守ろうとする時は、この交感神経が働きます。
現代の人は、常に仕事で精神的ストレスを多大に受けているために交感神経が優位に働いている人が多いです。
この交感神経は血管収縮や鳥肌を立たせたり、汗を出させたりする役目もあります。
つまり、体表に大きな影響を与えています。
そして、交感神経は背骨、主に胸椎から出ています。
なぜ手を擦ると肩が楽になるのか?
では、なぜ手や腕を擦ると首や肩が楽になるのでしょうか?
これは体表を擦る事により、亢進した交感神経のトーンが下がる事によって起こる作用になります。
上肢の交感神経は胸椎2番〜8番より出ています。
手を含めて上肢を擦る事により、交感神経を介して、これらの背骨に影響が及び、
結果、交感神経優位のために硬くなっていた胸椎の動きが柔らかくなるので、肩や首が楽になるのです。
暇があったら毎日行うと肩首のつらさだけでなく、自律神経の不調にも良い影響があります。
是非お試しくださいませ。