西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
日本人は胃腸が弱いという歌がありましたが、胃は常に負担を受けやすい場所として、内臓でも注目される部位です。
胃の弱り肩首の痛みや、五十肩の痛みの原因となることが多々あります。
まず、左肩の痛みがある方は、鏡でご自分の体の状態を確認してみましょう。「ある姿勢」なら胃の影響が肩に問題を起こしている可能性は高いのです。
今回は胃が原因で起こる肩痛の特徴をお話します。
・胃の働きについて
・胃の問題が起こす筋骨格系の影響
・胃の問題で出る肩の痛みの鑑別方法
・まとめ
◎胃の働きについて
胃は食物の貯蔵庫で、食べたものを胃酸で殺菌し、消化の補助を行っています。
位置的にはみぞおちの真ん中からやや左から始まり、胃の下縁はへそから指4本分上にあり、さらにみぞおちのやや右側で終わります。
胃は膜によって肝臓や呼吸筋の横隔膜、さらに横隔膜を介して、心臓や肺にもつながります。
狭心症の症状が出ると吐き気が出るのは、膜を通して胃と心臓がつながっているからです。
◎胃の問題が起こす筋骨格系の影響
胃に問題があると肩や首に痛みが出やすいです。
胃の問題があると多くは左側の頸椎の関節に問題が起こり、重度の場合は頸椎の7番と胸椎の1番に動きの制限が出ます。
さらに、左の6番目の肋骨は胃と膜の連結があり、これらの可動制限が肩の痛みを生みます。
左の五十肩では特に胃の下垂が関係していることが多く、胃を持ち上げると楽になる方が多いです。
ただ、気を付けなければならないのは、胃の問題は左側の肩だけでなく、右側にも影響を及ぼすことがあるという事です。
胃の出口付近の問題は特に要注意です。
◎胃の問題で出る肩の痛みの鑑別方法
胃が弱くなると、いろいろな体の痛みにつながることはご理解していただけたと思いますが、では、ご自分が胃の問題で症状が出ていると判定できる方法はあるのでしょうか?
それにはまず、姿勢を見てみましょう。
胃に問題のある方は、体がやや前屈し、左に傾き、左に回旋している方が多いです。
このような方は、へそより少し上のお腹に指が入りやす所があれば指を優しく入れて、上に持ち上げるか、下に下げたいずれかで肩の痛みが楽になるなら、胃の問題が肩に関係している可能性が大きいです。
胃は下垂して問題を引き起こす場合もあれば、横隔膜に引っ張られて問題を起こす方もいます(逆流性食道炎など)。
また、きつい衣服や両腕を上にあげる姿勢は胃に負担を与えます。日常生活でこのような環境が多い人も要注意です。
◎まとめ
本日は胃から来る肩首の痛みの姿勢の特徴として
①姿勢が前かがみで左に傾き、左に回旋する。
というお話をしました。
もし、あなたが胃に問題があると思ったら、オステオパシーの内臓マニュピレーションがお役に立てるはずです。
どうぞお気軽にご連絡くださいませ。