千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腰からお尻が痛い場合、痛みのある部分を良く緩めたりマッサージされる事があります。
でも、それでもスキッリしないなぁ…と思っている人は、その痛みがマッサージや筋膜リリースで良くならない痛みの可能性もあります。
このような痛みの原因として挙げられるのが、腰方形筋のテンダーポイントです。
腰方形筋?テンダーポイント?とはじめての言葉に困惑する人も多いと思いますが、
今回はなかなか良くならない腰からお尻の痛みの原因として
○腰方形筋とは?
○テンダーポイントとは?
○なぜ腰方形筋が緊張すると腰からお尻が痛くなるのか?
○自分で腰方形筋が痛みの原因か確認する方法
以上について説明していきます。
腰方形筋とは?
腰方形筋とは解剖学的には骨盤から第1腰椎〜第5腰椎、そして第12肋骨の下部についている筋肉です。
わかりやすくいうと、腰の外側の最も深い所にある筋肉で、胸郭、腰椎、骨盤を繋いでいる筋肉になります。
機能としては
○体側屈させる
○伸展させる
○息を吸うときに胸郭や横隔膜を安定させる
○周囲の筋肉を安定させるためのハンモック的な働き
などがあります。
特に4つ目の働きに着目すると、腰の筋肉を安定させるために常に頑張っている部分であることがうかがえます。
テンダーポイントとは?
次にテンダーポイントについてですが、
テンダーポイントとは筋肉や組織が神経レベルで異常緊張を起こして短縮した場所の事を言います。
このような部分は軽く押しただけでも強い痛みがあるのが特徴です。
テンダーポイントのやっかいな所は押したり揉んだり、ストレッチしても痛みがなくならない事です。
神経レベルで異常緊張を起こしているので、強い刺激を加えるとかえって反発を起こし、より短縮が強くなる事があります。
この事がマッサージや筋膜リリースがテンダーポイントに効果が薄い理由となっています。
なぜ腰方形筋のテンダーポイントが腰からお尻の痛みを生むのか?
腰方形筋のテンダーポイントが腰からお尻の痛みを生む理由についてですが、
腰方形筋が異常緊張を起こすと股関節の筋肉、梨状筋にもテンダーポイントが発生しやすい事が知られています。
梨状筋の下にはお尻や脚の神経、血管が通っています。
梨状筋が緊張するとこれらの神経、血管が圧迫され、お尻、脚の痛みを生みやすくなります。
まとめると
腰方形筋のテンダーポイント→梨状筋にテンダポイントが出来る→腰、お尻の痛み
という経過をたどります。
自分で腰方形筋が痛みの原因か確認する方法
では、あなたが腰方形筋が原因で腰からお尻の痛みが出ているのかどのように確認したら良いのか、その方法をお伝えします。
まずは第12肋骨を探します。
骨盤から上にたどっていき、はじめに当てる硬い骨が第12肋骨の下縁です。
これを外に向かってたどって行くと第12肋骨の先端に辿りつきます。
この第12肋骨の先端が腰方形筋のテンダポイントです。
ここを軽く押してみて、強い痛みがあるようなら
腰方形筋が原因で腰、お尻に痛みが出ている可能性があります。
もし、このようなテンダーポイントがあったなら自分で調整する事は難しいので、専門の先生に調整してもらうのが痛みから解放される近道です。
オステオパシーを行う先生でしたら調整は出来ますので、ご相談頂ければと思います。