千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
ボキボキと骨を鳴らす整体を受けた事がある人は多いかもしれません。中には整体=ボキボキ整体というイメージを持っている人も多いと思います。
このボキボキ整体はカイロプラクティックに代表される骨格を矯正する手技で、非常に優れた手技ではあるのですが、
ただ、首に関してはこの矯正を受ける事をオススメできない人がいます。
なぜなら、一歩間違えると重大な後遺症を抱える可能性が非常に高いからです。
では、一体どのような人が首のボキボキ矯正を受けない方が良いのでしょうか?
首のボキボキ矯正をできれば避けた方がいい人とは?
首のボキボキ矯正を避けた方がいい人、それはズバリ50才を超えた人達です。
このくらいの年齢から首の骨、頚椎に変形をもつ人の割合が増えて来ます。
頚椎の変形にはいろいろな種類がありますが、その中でも一番危険なのが、骨棘と呼ばれる棘状の変形が首にできてしまっている人です。
なぜなら、頚椎を矯正した時に骨棘が剥がれて、神経を障害する可能性があるからです。
特に高齢になればなるほど、あと女性は骨が脆くななりやすいので、危険度が高くなります。
首の矯正をされそうになったら…
もし、あなたが50才すぎで首のボキボキをされそうになったら、できればお断りする事をオススメします。
首の矯正法はボキボキだけではありません。
実はボキボキしなくても、優しい刺激で充分頚椎のズレは治ります。
おそらく、首をボキボキするのが怖いと言えば、別の手技に変えてくれるはずです。
海外のボキボキ整体の現状
この首のボキボキ整体の海外での現状はどうなのでしょうか?
それを知る上で、一つ例を紹介したいと思います。
私が5年くらい前に受けたオステオパシーのセミナーで、アメリカの大学でオステオパシーを教えている先生が来日され、実際に治療のデモンストレーションを見せてくれた事があります。
その時は手のしびれの治療を見せてくれたのですが、15分程でしびれが改善してしまい、それは見事な手技でした。
この時、その先生が主に使ったのがHVLAと呼ばれる、わかりやすく言えばボキボキする手技です。
あまり知られていませんが、ボキボキ整体の代表格であるカイロプラクティックも実はオステオパシーが源流なのです。
そんなボキボキ整体が得意な先生が唯一ボキボキを行わなかった場所があります。
それが首です。
首は別の優しい手技で調整をしていました。
つまり、大学で講師をするくらいの先生でも、首の矯正でボキボキ整体を行なう事を避けているという事です。
それを考えれば、首をボキボキ矯正する事にどれだけのリスクを伴うかをご理解頂けるのではないかと思います。
まとめ
ボキボキする矯正は確かに素晴らしい手技ですが、首に関して重大な後遺症を抱える可能性も考えて、50才以上の方はできれば受けない事をおすすめいたします。
特に首の矯正を受ける可能性が高い人は手のしびれや、頚椎症などの症状を抱えている人が多く、そのような方の中には頚椎に変形を伴っている人も少なくありません。
まずは手のしびれや首に問題がある人は、整形外科で画像診断してもらい、その上で首を安全に調整してくれる整体に通って頂けるのが、よりベターなのではないかと思います。