千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は更年期と座骨神経痛の話として、骨盤底筋との関係性についてお話します。
骨盤底筋は更年期以降の女性の方は、尿もれを防ぐ意味でもトレーニングが必要な部分になりますが、
なぜ骨盤底筋が更年期以降弱くなるのかは知らない人が多いと思います。
さらに骨盤底筋が弱いと座骨神経痛にもなりやすくなるんですね。
そこで今回は更年期の女性がなぜ骨盤底筋が弱くなり、そして、その事がどうして座骨神経痛につながるのかお話していきます。
骨盤底筋とは?
まず骨盤底筋についてですが、骨盤底筋とは骨盤の底を覆う筋肉の事です。
骨盤底筋は下から内臓を支えていて、横隔膜と連動して動く事により、内臓をポンプしています。これは内臓の血液、リンパ循環にとって非常に大事なんですね。
さらに骨盤底筋は生殖器系や膀胱などと繋がりもあり、骨盤内の内臓を良好な位置で納めるのに非常に重要な役割を果たしています。
なぜ骨盤底筋が座骨神経痛に関係するのか?
この骨盤底筋は更年期に弱くなりやすいです。
理由は生殖器系が閉経後は萎縮してくるため、繫がりのある骨盤底筋にも影響が出るからです。
骨盤底筋が更年期に弱くなると、その周辺の筋肉にも影響が出てくるのですが、
その中でも座骨神経痛に関係するのが、内閉鎖筋です。
内閉鎖筋は骨盤底筋の一つ、肛門挙筋に接している筋肉で、骨盤底筋に問題が起こると真っ先に影響を受けやすい筋肉です。
さらにこの内閉鎖筋は大内転筋という内股の筋肉にもつながりを持ちますが、
大内転筋は2つの神経に支配されていて、
その神経とは、
一つは閉鎖神経、
もう一つは座骨神経になります。
つまり、骨盤底筋の影響が大内転筋にまで及べば、座骨神経にも影響が出て、お尻やもも裏、足の痛みに繋がる可能性があるのです。
ですから、骨盤底筋の状態を良くしておくことは、更年期の女性の座骨神経痛には非常に大事な事なんですね。
骨盤底筋の状態を良くするにはトレーニングはもちろん、
骨盤底筋や内閉鎖筋に手技でアプローチする必要もあります。
このように更年期の状態は様々な変化を身体に及ぼします。
更年期の症状や自律神経系の症状にお悩みでしたら、是非ご相談くださいませ。