西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
あなたは骨が動くのを知っていますか?
「それはそうでしょう。関節は動くものでしょう。」
と思われるかもしれませんが、「骨が自分で勝手に動いている」と言ったらどう思いますか?
実は骨に限らず体の組織は、一定のリズムで極々微細な動きを続けています。
この動きが正常なリズムを保っているのならよいのですが、ある組織のリズムの強弱や速度に異常が起きると、そこを原因として体に痛みや症状を引き起こしてしまいます。
なんともびっくりな話です(+_+)
そして、このリズムを利用することがオステオパシーの治療の特徴でもあるのです!
では、このリズムとは何なのでしょうか?
・組織はみんな「動いている」
・一次呼吸の動きが制限されるとどうなるか?
・一次呼吸の正体は「脳」動きです!
・CRIを利用する治療法
・まとめ
◎組織はみんな「動いている」
私たちの体の組織は、1分間に8~14回という周期で微細に動いています。
これは「呼吸」の動きです。
呼吸といっても「細胞内呼吸」の事で、オステオパシーでは「一次呼吸」と呼んでいます。
ちなみに肺でする酸素交換は「二次呼吸」です。
細胞の吸気と呼気に合わせ微細に組織は動き、栄養と酸素を得て、老廃物と二酸化炭素を吐き出しています。
ちなみに大げさに言えば吸気ではこんな感じの動きで、
呼気ではこんな感じの動きです。
この動きが「健康的」に動いていれば体も「健康的」という事なのです。
◎一次呼吸の動きが制限されるとどうなるか?
このリズムが一定の「健康的な」リズムで動いていればいいのですが、組織の一部にリズムから逸脱した部分があるとどうなるでしょうか?
もちろんその組織は動きに制限があるという事になるので、その組織を起点に体は健康を害していきます。
「こんな小さな動きが原因で?」と思われる方も多いでしょうが、良く考えてみてください。
1日は1440分で、これに一次呼吸のリズムを掛け合わせると「1440分×(8~14)=11520~20160回」、制限された動きが続いている計算になります。
さらにこれが1か月、1年と続いたらと思うと・・・考えただけでも恐ろしいです。
このようにして悪い意味での「塵も積もれば・・・」が起きる結果、私たちは知らず知らずの内に体を壊し、痛みや症状を訴えるのです。
◎一次呼吸の正体は「脳」動きです!
この一次呼吸は何からきているかと言えば、ずばり「脳」の動きからきています。
脳をはじめとする中枢神経は自動的な動きを有しています。
脳は動きの中で、脳の周りを満たす「脳脊髄液」を産生するのですが、この液体が全身に波及していくリズムが一時呼吸のリズムなのです。
ちなみに、このリズムを「CRI(クラニアル・リズミック・インパルス)」と呼びます。
いや~脳って本当に偉大です・・・。
このリズムを感じて治療することがオステオパシーの大きな特徴です。
そんなの感じられるの?!と思われるでしょうが、オステオパスにはそれができるんです!
◎CRIを利用する治療法
CRIはどの治療でも利用されますが、特に「頭蓋仙骨療法」と「靭帯性関節ストレイン」では重要になります。
頭蓋骨の15種23個の骨は脳のリズムとともに動きます。
頭のリズムの動きで全身の健康状態も把握できるので、検査にも治療にもCRIは非常に大事な要素となります。
また、頭蓋領域のオステオパシーの研究の中で考案された靭帯性関節ストレインという手技には、筋骨格系をCRIを利用して治療する技術がたくさん伝わっています。
(オステオパシーの手技についてはこちら→オステオパシーの治療法について)
このCRIのリズムが取り戻せれば、真の治癒につながります。
逆に言えば、痛みが治療後残っていても、CRIが回復していれば、時間とともに痛みが消えていくという事なのです。
「CRI=自然治癒力」そんな風にうけとって頂けると分かりやすいのかなと思います。
◎まとめ
いかがだったでしょうか?
CRIという微細な動きが私たちの症状や痛みの原因となり、また治療の原動力となることがご理解いただけたのではないかと思います。
「あれ~?何もしてないのに体の調子が悪いなー」と思ったときはCRIの異常が関係しているかもしれません。
また、組織のCRIを正常化していけば「痛みを繰り返さない体づくり」にさらに近づくことが出来ます。
ちなみにCRIを利用する頭蓋仙骨療法は、痛みをとるだけでなく、疲労回復やリラクゼーションにとってもいいのですよ。
マッサージでは得られない解放感が得られるでしょう。
興味がありましたら、どうぞご連絡くださいませ(^^)/