船橋市のオステオパシー整体、かげん鍼灸院・整体院です。
先日、ある先生から面白い話を聞きました。
それは、カイロプラクティックが効かない人の特徴です。
このお話をされたのはカイロプラクティックをしっかり学んだ先生なので、その見解は信頼性があると思います。
もしカイロプラクティックを行って、症状が改善しなかった方がいらっしゃったら、参考にしていただけるといいと思います。
ただ、誤解のないように言っておきますが、カイロプラクティックは素晴らしい技術で、それでなければ症状が治らなかった人もたくさんいます。ですので、この記事はカイロプラクティックを批判するものではないことをご理解ください。
カイロプラクティックとは
カイロプラクティックとはアメリカ発祥の整体で、アメリカでは日本の鍼灸と同じように国家資格として認定されています。
カイロプラクティックの大きな特徴は、背骨をはじめとした骨格を矯正する事です。
背骨をバキバキする整体を受けた事がある人は多いと思いますが、そのほとんどがカイロプラクティックの技術です。
背骨からは運動神経、知覚神経、交感神経が出ているので、背骨を矯正することにより、痛みや体の不調を改善する事ができます。
要は背骨や四肢などの硬くなった関節に動きをつけてあげて、人間の治癒力をあげて上げていくのがカイロプラクティックの施術法になるのです。
カイロプラクティックが効かない人の特徴とは?
でも、カイロプラクティックで背骨を矯正しても効果が表れづらい人がいます。
そのような人の多くには、オステオパシーでいう「伸展病変」と呼ばれるズレがあります。
伸展病変とは背骨が後ろに傾いた状態のことを言います。
なぜこのような状態の背骨があるとカイロプラクティックで効果が出ずらいかと言えば、それは現在の多くのカイロプラクティックの先生が行う検査法が盲点となっています。
カイロプラクティックでは検査によって、背骨の中でも硬く弾力がない所を矯正します。ただ、それはオステオパシーでいう「屈曲病変」と呼ばれる背骨のズレを見つけるための検査法であることが多いです。
屈曲病変とは前に背骨が傾いてズレた状態ですが、そのような背骨は後ろから背骨を圧迫すると硬く弾力がない感じがします。
しかし、伸展病変は同じ検査をするとむしろ「動きすぎる」感覚を得ます。そうなると、この部分は硬くないので、治療する箇所とみなされず、矯正をかけるようなことはしないという事になります。
だから、伸展病変の部分は見逃され、いつまで経っても症状が治らないという状況になってしまうのです。
カイロプラクティックの流派によってはしっかりこの辺りも検査を行う所もあると思いますが、
日本のカイロプラクティックの現状では検査を簡易化しすぎたり、最悪検査をしない先生もいます。
そのような日本の現状もカイロプラクティックで治らない人を増やしている要因ではあると思います。
オステオパシーに出来る事
![](https://kagen-oste.com/wp-content/uploads/2020/05/カウンターストレイン胸椎.jpg)
ではこの伸展病変は治療できないのでしょうか?そんなことはありません。
オステオパシーでは伸展病変に対して多くの施術方法があります。
例えば、ボキボキ矯正はカイロプラクティックが元祖と思われていますが、もとはオステオパシーの技術体系を元に作られたものです。そして、オステオパシーにはボキボキ矯正で伸展病変でを治す検査法や施術方法も残っています。
ただ、ボキボキ矯正は交感神経の緊張している人に行うと、より緊張を招く場合があります。特に伸展病変がある人は内臓にも問題がある人が多いため、交感神経の緊張している人が多いです。
そのため、当院では患者様に負担が来ないもっとも最善な方法で施術を行わせて頂いてます。
それはカウンターストレインという方法ですが、
その昔、日本で有名なオステオパシーの先生がその効果に驚愕したというテクニックです。
関節が最も緩む位置で数分待つという方法ですが、ボキボキ整体よりも、効果が持続する上に安全な技術になります。
まとめ
このように、カイロプラクティックでは症状が改善しづらい人がいて、そのような人は伸展病変が背骨の中に隠れている割合が高いです。それをほっとくと、伸展病変は先ほども説明したように、内臓の不調とも関連が深いので、体の痛みだけでなく、内臓の不調にもつながります。
将来的にたくさんの不調で悩みたくないのでしたら、ぜひとも調整を施したい場所になります。
もし、カイロプラクティックで治らない症状にお困りでしたら、お気軽にご相談くださいませ(^^)/