千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腰椎椎間板ヘルニアでリハビリや接骨院で治療をを受けて、痛みが変わらない、強くなったという方時々がいらっしゃいます。
現在の医学では腰椎椎間板ヘルニアのヘルニア部分、つまり椎間板が突出した部分は免疫細胞であるマクロファージが異物と認識して食べてくれるので、次第に無くなっていくというのが定説になりつつあります。
中にはヘルニアの突出が画像診断上残っているのにも関わらず、痛みやしびれが無くなる人もいます。
そう考えると、椎間板の突出だけが痛みやしびれの原因とは限らないと言えるでしょう。
当院でも、腰椎椎間板ヘルニアの方で日常に大変な困難をきたした方を見てきましたが、
ヘルニアがある腰椎の近くは触らずとも症状は大体軽快していきます。
なぜなら、ヘルニアのある腰椎は動き過ぎたために椎間板が擦り切れて、その結果中の髄核が飛び出したという過程を辿っているからです。
このように腰椎が動きすぎてしまうのは、例えば胸郭や首周辺の骨格、筋肉などが「硬く動かない」ためにそれを代償するために起こっている現象です。
だから、硬い所を動かして、動きすぎる腰椎に負担が来ないようにすれば、腰椎椎間板ヘルニアによる痛みやシビレが軽快する可能性が高くなります。
それを知らずに腰周辺ばかりアプローチすれば、より腰が過剰に動きすぎてしまうために痛みや症状が増幅してしまう場合があります。
だから、腰椎椎間板ヘルニアの場合は腰部以外の所の動きをつけてあげて、腰椎に負担が来ないようにする事が大事です。
ただ、よく聞かれるのですが、どのくらいで症状が良くなるかは、確定的な事は言えません。
ただ、腰椎がヘルニアが起こるくらい負担を受けていた事を冷静に考えれば、ご自分の今まで積み上げて来たものの重さは想像できると思います。
つまり、1回、2回で治るものではなく、長期的、最低3ヶ月程はご自分の体と症状に真剣に向き合う覚悟がなくてはならないという事です。
もし、この記事をご覧の方の中で、腰椎椎間板ヘルニアの人がいるのでしたら、どこの施術所に通うにしろ、結果を急がず施術を受けて頂ければと思います。
そうでなければ、本当は通い続ければ良くなるはずだった可能性を自ら摘んでしまうことになるかもしれません。