西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
年末年始は忙しく、せわしく動き回ることの多い時期になります。
このような時期に、膝の痛みを抱える人が多くなります。
理由はいろいろありますが、大掃除や年末にたまった仕事を一生懸命片付けたことに関係があります。
そして、ほとんどの方に胸椎の問題が見られます。
今回は、膝の痛みと胸椎の関係についてのお話です。
・胸椎とは?
・なぜ、胸椎が膝に影響を及ぼすのか?
・まとめ
◎胸椎とは?
胸椎とは背骨の中でも、「肋骨」が付く12個の骨のことを言います。
首から下の上半身から腰の上までが胸椎の範囲で、胸郭と呼ばれる構造を構成する要素の一つともなります。
胸椎は肋骨や肩甲骨、鎖骨を通じて肩や腕の動きに大きく関係します。そして、胸椎から肩甲骨、胸椎から首に向かっては多くの筋肉が走行しています。
◎なぜ、胸椎が膝に影響を及ぼすのか?
手を使う作業が増えると、胸が丸まりやすくなり、頭が前に出た姿勢になりやすいです。
そして、この形で固まると、いわゆる猫背が形成されます。
この状態は後ろ重心気味の姿勢です。通常はこの姿勢だと、体が後ろに倒れてしまうので、それを補填しようと、膝を軽く曲げるようにすることにより体を真っすぐに安定させようとします。
この結果、常に膝を曲げて歩くこととなり、膝に痛みを発症させるのです。
そして、この胸が丸まる状態を固定化させてしまうのが胸椎です。
また、胸椎に限らず、胸郭を構成する要素に問題が起きると呼吸が円滑に行えず、横隔膜に硬さが出てきます。
横隔膜のそばには大腰筋という腰椎から股関節に付く筋肉が走行しており、そしてこの筋肉が膝への筋肉とつながるため、膝に悪さをしてしまいます。
特に年末の忙しい時期は、大掃除や根を詰めたデスクワークなど手作業が多いため、胸が丸まってしまう方が多いです。
この状態を回避するためには、猫背の改善が必要となります。
もちろん胸が丸まっているため、胸の筋肉や胸郭にへばり付いた肩甲骨を動かしてあげることが必要です。
そして、なにより胸椎の調整が必要となります。なぜなら、筋の問題が解決しても胸椎の問題が残っていると、症状が再発することがあるからです。
問題のある胸椎には圧痛があることが多いです。この圧痛は消えると膝の問題が解決する事が多々あります。
◎まとめ
長期化した膝には、膝の患部の筋膜や筋肉の調整も必要になりますが、膝の痛みがまだ長期化していない状態なら、胸椎の問題が解消するだけでも、体のバランスから膝の痛みまで解決する場合もあります。
もし、突然、原因も分からず膝に痛みが出てきたのなら、オステオパシーの施術が功を奏することがあります。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。