肝臓と右膝の痛みについて・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

右膝が長く座って立ち上がる時に痛む方・・・もしかしたら、それは肝臓の問題で痛みが出ている可能性があります

 

ではなぜ、右膝に痛みが出てくるのでしょう?

 

今回は肝臓と右膝の痛みの意外な関係性についてお話します。

<目次>
・肝臓の位置について
・肝臓がなぜ膝に影響するか?
・なぜ立ち上がりの時に痛いのか?
・まとめ

 

肝臓の位置について

肝臓は人体最大の臓器と言われ、多くの役割を担う、重要な臓器です。

 

食べたものを栄養素に変え、貯蔵したり、アルコールや薬を代謝したり、解毒するのも肝臓です。

また、免疫にもかかわるなど、一人何役もこなし、多忙な毎日を送っています。

 

そんな肝臓がどこにあるかと言えば、胸郭の右下に存在します。

周りは肋骨で覆われています。

 

そして・・・

 

この肝臓の位置が、右膝に痛みを与えることと大きく関わっています。

肝臓がなぜ膝に影響するか?

肝臓の膝の痛みを考える上で、その構造的位置が問題になってきます。

こちらから見て右側が大腰筋です

まず、肝臓は横隔膜に接してます。この横隔膜は筋膜の流れでいえば、大腰筋、内転筋、後脛骨筋と分かりやすく言えば、脚の内側のラインとつながります。もし、このラインが硬くなると、膝の内側が引っ張られることにより、膝関節のアライメントが崩れ、痛みを発生させます

 

また肝臓が下垂すると、右の骨盤を圧迫するため、骨盤のねじれが生まれ、下肢の筋肉の緊張を生みます

 

このようにして、右膝の痛みにつながるのです。

 

なぜ立ち上がりの時に痛いのか?

肝臓の問題で膝が痛む人は、長時間座った後の立位で痛みが発生する人が多いです。

 

これは肝臓が大腰筋を収縮させてしまうためです。

 

大腰筋が硬いという事は、体の前面が硬くなるため、体が伸ばせなくなります。

特に、大腰筋は座位の時に短縮しやすいです。そして、この大腰筋のつながりを通して、膝の内側の筋膜が緊張し、膝に痛みを発生させるのです。

左が正常な横隔膜のふり幅、左は緊張した横隔膜のふり幅

また肝臓の下垂は、高齢者の方に多いです。それは、呼吸器の低下により、横隔膜が硬くなるからです。

 

横隔膜は通常、ドーム状なのが理想ですが、呼吸機能が低下している高齢者の横隔膜は平べったい状態になっています。

横隔膜が平べったいと、肝臓が横隔膜に押され、下がってしまいます。これが肝臓の下垂の原因となります

 

肝臓の下垂の予防には、深呼吸など、呼吸に特化したセルフケアが重要になります。

 

まとめ

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、人知れず一生懸命頑張っています。しかも、なかなか音をあげないので、知らず知らずの内に疲労し、その影響を体中に及ぼします。

 

当院では肝臓の治療はもちろん、肝臓のセルフケアも指導し、再発予防に努めています。

 

右膝の痛みでお悩みなら、お気軽にご相談くださいませ。