西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
自律神経って言葉は皆さんも聞いた事があるのではないのでしょうか?
最近、健康番組でも自律神経のお話は良く出てきますが、整体でも「自律神経の調整」をしているところは多いです。
自律神経を調整すると、痛みや筋の緊張、なんだかよくわからないけど、痛い、調子が悪い(「不定愁訴」と言います)といった症状が改善することが多々あります。
この自律神経の不調を調べるのにいろいろな所を診ますが、その中でも「お腹」は比較的分かりやすい場所です。
特に自律神経の内、交感神経が優位の人は「ガッチガッチ」にお腹が硬くなってしまいます。
交感神経は分かりやすく言えば、人間がまだ野生に近かった時代、外敵から逃げたり、戦ったりする時に活発化していた神経で、身を守るために体を緊張させたり、心臓や肺をフル活動させたり、神経を高ぶらせる神経です。
そこで、想像してみて下さい。
もし外敵が襲ってきたとして、お腹ゆるゆるだったら・・・ボディブローをもらったらワンパンKOです。
つまり、防御反応でお腹を硬くするという行為は自然な反応で、交感神経優位な人は常にお腹の緊張を強いられているという事になります。
しかも、交感神経優位の人はもれなく「消化器系の活動低下」が付いてきます。
なぜなら、「逃げる」「戦う」に必要ない「食べる」ための能力は極力抑えられてしまうからです。だから、腹部の内臓の活動が低下し、よりお腹が硬くなるという「負のループ」が形成されてしまうのです。
お腹がか硬くなれば、硬くなった腹筋の影響で、腰や背中、股関節が痛くなったり、中には五十肩になる人もいます。
だから、お腹の硬い人には自律神経の調整は必要な事が多いのです。
ところで、
このお腹の硬さを自分でどうにか出来る方法はあるのでしょうか?
安心してください!
ご自分でもケアは可能なのですよ( ^^)
まずは仰向けで寝て、膝を立てます(こうするとお腹が緩むんですね)。
そして、お腹の真ん中のライン(腹筋ので割れる「縦の線」のところです)に両手の人差し指から小指までを線に沿って、優しく沈みこませていきます。息を吐きながら沈みこませていくとやりやすいです。
手が決まったら、膝を左右にパタパタ倒していきます。こうすると腹筋の真中のラインを中心にお腹を緩める事が出来ます。
腹筋の縦のラインは長いので、みぞおちからへそまでを3等分くらいの範囲にわけて、緩めていくといいです。これを膝を左右に倒すのを1回として、10回~15回程行います。やっている最中は息は吸って吐いてを繰り返すとなおグッドです(^▽^)
このお腹の真ん中を緩めるのは単に腹筋を緩めるのではなく、交感神経に働きかけられるというメリットがあります。
なぜなら、お腹の真ん中のライン上には消化器や泌尿器系、生殖器系の交感神経が集まるポイントが3つもあるからです。
だから、異常興奮したこれらの交感神経のポイントを抑制できるのもこの体操のメリットになります。
交感神経の緊張は体の凝り感、手足などの末梢の冷え、顎の食いしばりによる頭痛、不眠、消化器系の不調、血圧・心拍数の増加、腰痛、背部痛、肩の痛みの原因となります。
明日のあなたの健康のために是非お試し下さい!