西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
良く足裏マッサージで腰痛が改善するというお話を聞きます。足裏には多くの反射区があり、それを刺激することにより、腰痛の改善が期待できます。
また、足の裏をマッサージして、足底のアーチが改善するだけでも、腰痛にはよい効果があります。
その足裏の中でも、腰痛に大きく関係する骨として、「舟状骨」という骨が挙げられます。
今回は、腰痛に重要な舟状骨についてお話をします。
・舟状骨とは?
・足底のクッション作用の低下
・大腰筋への影響
・舟状骨をケアするには
・まとめ
◎舟状骨とは?
舟状骨とは足を構成する28個の骨の一つです。
そもそも、人間の骨の数は208個です。両足の骨の数は56個ということで、骨全体の1/4を占めます。このことからも、足の骨がどれだけ人体の構成に関わっているか、ご理解いただけると思います。
この足の骨の中でも舟状骨は足の裏のアーチを作るのに重要です。
土踏まずがほとんどない「偏平足」は舟状骨が足底に向かい落ちることによっても発生します。
そして、この舟状骨の変位により、次のような影響が体に現れます。
◎足底のクッション作用の低下
アーチは足に加わった地面からの衝撃を和らげるために必要です。しかし、アーチが低下するとクッションが効かず、地面からの衝撃が足から股関節まで伝わることになります。
その結果、股関節周辺の筋肉が硬くなります。そして、股関節の筋肉は骨盤につくので、骨盤を歪める大きな原因となります。
◎大腰筋への影響
舟状骨には後脛骨筋という下腿の内側を通る筋肉が付着します。舟状骨が足底に向かい落ちると、後脛骨筋が引っ張られ、筋膜の流れで後脛骨筋→内転筋→大腰筋というように筋肉に影響が出てきます。
大腰筋は腰椎から股関節に付く筋肉です。この筋肉が緊張すると骨盤が前傾し反り腰になり、腰痛の大きな原因となります。
また、体の前面につく筋肉のため、後ろへ反らそうとすると多きな制限因子となります。つまり、腰を反らしたときの腰痛の原因となりやすいのです。
◎舟状骨をケアするには
このように舟状骨が足底に向かい落ちることにより、腰に大きな影響を与える原因となってしまいます。
そこで、舟状骨をケアするには、土踏まずの所をゴルフボールを踏んで転がして刺激し、アーチの形成を助けてあげると、有効な場合があります。
舟状骨の位置が補正されると、大腰筋や股関節に対する負荷が減り、腰の痛みも軽減します。
特に腰が痛い側の足底アーチは落ちている方が多いです。 念入りに行う必要があります。ただし、3分くらいでとどめておきましょう。
足底全体が緩むと、前屈の柔軟性が上がったり、舟状骨が補正されて大腰筋まで効果が波及すると、腰を反らすことが楽になります。
◎まとめ
人の体はつながりをもっていて、思わぬところから痛みが発症することがあります。
舟状骨もその一つで、筋膜を介して股関節や腰までつながっていて、知らず知らずの内に腰痛の原因となってしまいます。
特に足裏は毎日負荷が加わるところです。日ごろからのケアが必要です。