首の問題ではない手のしびれについて・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院の坪井です。

 

今回は手のしびれについてのお話です。

 

手のしびれというと頚椎症頚椎ヘルニアなどの頸椎の問題や、胸郭出口症候群が取り上げられることが多いです。

 

両者の細かい病理については省かせていただきますが、これらの症状に共通して言えるのは両方とも「体性神経」が障害を受けることによって症状が発生するという事です。

体性神経とは分かりやすく言うと、筋骨格を支配する神経です。この神経が頸椎周辺や胸郭の上方周辺で圧迫や刺激を受けるとしびれや感覚異常などの症状が出てきます。だから、しびれの症状は体性神経由来のもだけと思われがちですが、実際にはそれ以外の要因でもしびれが出てきます。

その一つとして挙げられるのが「交感神経」です。

交感神経でしびれが出る理由

内臓の不調は交感神経を介して体全体に影響を与えます。

交感神経は自律神経の一つで、自律神経とは主に内臓をコントロールする神経です。

だから、交感神経も内臓のみを支配する神経に思われがちですが、実際には内臓以外の立毛筋(鳥肌の筋肉)、汗腺、血管のコントロールもします。

 

特に、血管に関しては「収縮させる」働きをするので、交感神経が優位になりすぎると血流が悪くなります

 

血の流れが悪くなると、どのような事が起こるのでしょう?

皆様も正座で脚がしびれたことがあるのではないかと思いますが、あれは神経の圧迫ではなく、血流が低下することにより起こる現象です。

 

ですから、交感神経が緊張し血の流れが悪くなれば、しびれの原因となりうるのです

交感神経性の手のしびれのメカニズム

上肢の交感神経は胸椎の2番~8番より出て、その周辺の肋骨を通り肩や腕、手、指などへ行きます。

 

つまり、胸椎2番~8番や肋骨に問題があると交感神経性のしびれが発生しやすい言う事になります

 

胸椎の2番~8番や肋骨は、デスクワークで首が前に出た姿勢をしていると頭の重さをダイレクトに受けることにより、ズレが生じやすくなります。

 

また、ものを無理に引っ張るような力の入れ方をすると、肩周辺の胸椎や肋骨にねじれが発生しやすくなります。

 

よって、私たちの生活環境にはいくらでも胸椎や肋骨に影響を与えうる場面はあるので、要注意です。

交感神経性のしびれがある人の特徴

交感神経性のしびれがある人は、神経学的検査が陰性になる場合がほとんどです

 

神経学的検査とは、どの神経が侵されるとどこの筋肉に力が入らなくなり、どの領域でしびれや感覚異常が起こるかを調べる検査です。

 

初めに言った、体性神経性のしびれではこの検査で陽性になりますが、

交感神経性のしびれはこの検査がほぼ陰性になります。

 

例えば、体性神経性のしびれなら障害のある神経によって、

小指がしびれるとか、親指がしびれるとか特異性はあるのですが、

交感神経性の場合は手の全体がしびれたりして、神経支配との関連性がありません

 

また、筋力低下もありません

まとめ

肋骨の治療の例

このように、しびれは首の問題だけではなく、まったく別の原因で起こることもあり得るという事です。

 

もし、交感神経性のしびれなら、頚椎症の治療や胸郭出口症候群の治療をしても治ることはほぼありません。

 

 

もし、あなたが交感神経性のしびれの可能性をご自分に感じたのなら、

胸椎や肋骨を調整できる先生のもとで施術を行う事をお勧めします。

 

オステオパシーでは難しい肋骨の治療も安全に効果的に行っていますので、安心してご連絡くださいませ(^^)/

(LINEにてしびれのアドバイスを行っています。トップページからLINE登録後、ご連絡くださいませ)

 

 

 

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