西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。
膝の痛みを訴える患者様の中で、突然正座が出来なくなったという声を良く効きます。
変形が進みすぎている方の中には正座が困難な方もいらっしゃいますが、中にはそうではないのに正座が出来ない、しゃがみこみが出来ないという方がいらっしゃいます。
このような方の中には、うつ伏せで膝を曲げても痛くはないし、膝の可動域も特に問題がない方が多いです。
膝の筋肉で重要なのは大腿四頭筋というももの表の筋肉ですが、ここを毎日ストレッチしているにも関わらず痛みが変わらないという方もいます。
では何が原因なのか・・・その一つとして「股関節」が挙げられます。
今回は股関節と膝の関係についてです。
・なぜ股関節が膝の痛みに関係するのか?
・股関節でアプローチするポイント
・自分でできる股関節のストレッチ
・まとめ
◎なぜ股関節が膝の痛みに関係するのか?
なぜ股関節が膝に大きな影響をあたえるのでしょうか?
例えば、股関節から足部までを一本の筒に見立てて雑巾のようにねじってみます。
そうすると、一番ねじれるのはどこになるでしょうか?それは真ん中にある膝になります。
つまり、股関節と足部の真ん中にある膝が最もねじれの影響を受けやすい場所になります。
このように、股関節に不正があれば、膝部に痛みが出るのも納得できるのではないかと思われます。
さらに膝周辺には、骨盤から筋肉がたくさん伸びています。股関節の不正がこれらの筋肉を通して膝部に容易に影響を与えてしまいます。
◎股関節でアプローチするポイント
股関節の筋肉の中でも、お尻につく筋肉はしゃがみこみの際に大きな影響を与えます。
例えばしゃがみ込みの際に膝以外に大きく曲がるところはどこでしょうか?
それは股関節です。
そして股関節の屈曲の際制限として働きやすいのは殿筋群で、これらの硬さは膝の痛みを引きお起こす原因となります。
このような方に片足だけ膝を抱える動作をすると硬い場合が多いです。その時は、臀部の筋肉を緩める事がいいのですが、臀部の筋肉はとても緩みづらいので、オステオパシーの手技が有効になることがあります。
また、股関節前方の筋肉も影響している場合も多いです。
股関節前方の筋肉が緊張している方は、うつ伏せで膝を屈曲させるとお尻がぽっこっと上がってしまいます。これは、股関節前面の筋肉が硬いためにお尻を上げて代償させてい膝を曲げているからです。この時制限を与えている筋肉は腸骨筋や大腰筋という筋肉です。
股関節の前側の筋肉は膝を曲げる筋肉と連動しています。これらの筋の緊張がなくなれば、しゃがみ込みや正座の痛みが大幅に改善する可能性があります。
◎自分でできる股関節のストレッチ
まず、しゃがみ込みで痛みを感じる方は股関節周辺のストレッチをすることをお勧めいたします。
・殿筋のストレッチとしては膝を仰向けで胸に近づけるストレッチが良いです。この時、膝の向きは真っすぐ上げるものと、少し外側へ向けるものと、内側へ向けるものの3つ行いましょう。
それぞれのポーズで保ちながらゆっくり深呼吸を10回し、それを2セット行います。
・股関節前方のストレッチは、立位から伸ばしたい方の足を後ろに引いて、そのまま腰を落としていきます。この時体は直立のまま、前に倒れないようにします。
このままゆっくり深呼吸を10回します。これを2セットします。
◎まとめ
膝の問題といっても、膝に原因がないことも多々あり、このしゃがみ込みの痛みもその症状のひとつです。
股関節が緩めば、痛みの軽減に役立つことが多いです。今回の記事があなたの膝の痛みに大きく貢献できればと思います。