後ろに手が回せない五十肩の原因・・・船橋市のオステオパシー整体

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西船橋オステオパシー かげん鍼灸院・整体院です。

 

五十肩でエプロンを結ぶのに後ろに手が回らない方は多いと思います。

この動作を結帯と言いますが、結帯で痛くなる原因とは何なのでしょう?

五十肩に代表的な肩の可動制限

 

そもそも結帯とは、複雑な関節運動のもとに行われます。

 

その関節運動の中に「手関節」があります。

 

意外に思われるかもしれませんが、肩から離れたこの関節が五十肩の痛みに大きく関係する場合があります。

 

今回は結帯動作に関係する手首の秘密についてお話いたします。

<目次>
・結帯動作のメカニズム
・なぜ手関節が重要なのか?
・親指の筋肉も重要!
・まとめ

 

結帯動作のメカニズム

結帯の動作は肩と肘と手の関節の複合運動によって行われます。

 

以前、肘の関節が五十肩に重要だというお話をしましたが、結帯においては特に肘と手の関節が特に重要になることが多いです。

 

結帯動作では、肘を曲げる、手をねじる動作が入ります。

 

手首をねじるには前腕の橈骨と尺骨という骨の動きが重要になります。

尺骨を中心とした橈骨の回旋の動き

尺骨の上で橈骨が軸回旋しなければ手首をねじることは不可能だからです。

さらに手関節の動きも重要になります。手関節は橈骨と手根骨という手の土台を構成する8個の骨により構成されています。この内、橈骨と接するのは舟状骨、月状骨、三角骨という3つの骨になります。

 

なぜ手関節が重要なのか?

ところで、結帯動作の時、手関節はどのような動きをしているのしょうか?

 

それは手首をそらせる背屈という動作です

 

この動きが硬くなっているために結帯動作が余計にできない方が多いです。

その中でも一番硬いのは舟状骨です。舟状骨は親指の動きとも関連が深く、親指は手を使えば必ず使うところなので、関節が硬くなりやすいです。舟状骨と橈骨の間の滑りが悪くなり、手首が反れなくなる結果、結帯動作に余計に制限を与えている場合があります。

 

舟状骨に動きが付けば結帯動作が大幅に改善することもあります。

 

親指の筋肉も重要!

舟状骨は親指と関係があると言いましたが、親指の母指球の筋肉は筋膜で肩の主要な筋肉まで連動しています。

 

特に肩前面の痛みに関係する筋肉が硬くなるため、母指球が硬くなると結帯動作をすると肩前面が緊張し痛みが出るようになります

 

母指球を緩めるだけでも、肩の痛みの改善に一役買う場合があります。

 

 

まとめ

五十肩の痛みは肩ばかりに目が行きがちですが、痛みが出ているところに原因がなく、他の部分にその要因があることが多いです。

 

特に手の問題は見逃されやすい要素となります。

 

体のつながりを考え、要所要所を見ていくことが大事になります。