千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腰痛にはいろいろな原因がありますが、その中でも交感神経が腰痛に関連しているというお話をします。
交感神経は自律神経の一つですが、今回の話は心因性の腰痛に深い関連があります。
心因性の腰痛と交感神経の関係
心因性の腰痛とは精神的ストレスが原因となって発生する腰痛の事です。
一時期原因不明の腰痛の多くが、この心因性の腰痛ではないかという話もありました。
実際にこのような心因性の腰痛は、原因となる精神的ストレスがなくなると改善する傾向にあるようです。
では、心因性の腰痛がどうして交感神経と関係があるのでしょうか?
まず、注目すべきは胸腰筋膜と呼ばれる部分になりますが、ここは腰部を覆う筋膜で腰痛の原因ともなりやすい所です。
この胸腰筋膜には他の部分よりも、交感神経の線維が多く存在していると言われています。
ここで交感神経の働きについてなのですが、
交感神経は肉体的、精神的ストレスに対して身を守るために働く神経です。
その身を守る反応の中に血管の収縮という反応があります。
これは外敵に体表を傷つけられた時に、極力血が流れ出ないようにするために、血管を収縮させ出血を抑える反応なのです。
つまり、胸腰筋膜の部分は交感神経が多いため、他の部分よりもストレスにより血管が収縮しやすい所になります。
ストレスが短時間加わるのならいいのですが、
長時間ストレスを受けたり、もしくは高い頻度でストレスを受ける事となると、
胸腰筋膜周辺は慢性的な血流不足になり、その結果痛みが起こりやすくなります。
つまり、この交感神経の過剰な反応が心因性の腰痛の正体とも言えるのです。
このような腰痛はもちろん精神的ストレスをなくす事が大事なのですが、交感神経の負のループを断ち切り事も大事です。
交感神経の過剰反応は骨格、筋膜、内臓、頭蓋骨の調整などで抑制する事は可能です。
なかなか良くならない慢性腰痛にお悩みの方は是非ご相談頂ければと思います。