千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
先日、五十肩の患者様がいらっしゃいました。
鍼治療を受けているけれども、その場は良いがすぐに戻ってしまうと悩んでいましたが、
あることをしたら5分程で五十肩が改善しました。
何をしたかと言えば、感情の調整です。
この方は感情の問題が五十肩に影響していたのです。
しかも、コロナに対する不安の感情が大きく関わっていました。
という事で、今回は五十肩と感情の関係です。
五十肩に限らず、ネガティブな感情は痛みを引き起こします。
もし、この時期に急に体が痛くなってきたというのなら、是非読み進めてください。
なぜ、五十肩に感情が関係していると思ったか?
この患者様がいらっしゃったとき、問診をとり、二つの事から感情が関係しているのではないかと判断しました。
一つは症状がすぐ戻ってしまう事。
感情が原因で症状が出ている人は肉体の治療を行っても、感情に引っ張られるようにまた症状が戻りやすいという特徴があります。鍼治療をしてもすぐに戻ってしまうのも、その表れだと思われます。
もう一つは問診をとっている際、前頭部が収縮する感じがあった事です。
症状に感情が絡んでいる人は、症状の話やそれにまつわるストレスの話をしている時に、額のあたりがギュッと
収縮した感じになります。
なぜなら、前頭部には脳の前頭野があり、ストレスに反応する部位になるからです。
この方も最近のストレスについてお話していた時、左の額がギュッと収縮した感じになっていました。
五十肩と感情が関係しているかを検査する方法
五十肩と感情が関係しているかを検査する方法は意外と簡単です。
一度肩の状態を良くしてから、ストレスになることを思い浮かべて頂き、その後また肩を動かしてもらうのですが、その時に肩の動きが悪くなっていれば感情の問題が肩の症状を誘発しているという事になります。
この方も、一度肩の動きを良くしてみて、それからストレスになることを思い浮かべて頂きました。
そうすると案の定、元の悪い状態に戻ってしまいました。
なぜ感情が五十肩を誘発してしまうのか?
なぜ、感情の問題が五十肩を誘発してしまったのかというと、それは自律神経の問題が絡んでいます。
ストレスを受けると自律神経の内、交感神経が働きます。
ちなみに交感神経は身を守る神経なので、身体を緊張させたり、筋を収縮傾向にする働きがあります。
つまり、ストレスを受け続けると交感神経が反応し、身体を固くしてしまうのです。
それが、長く続くと体はバランスを崩し、痛みが出てきます。
そのようにして出た痛みは肉体的な問題でないので、筋肉や関節を調整してもなかなか治ることはありません。
一度良くなったように思っても、ストレスに対するネガティブな感情により、また症状がぶり返されてしまうのです。
だから、感情に働きかけ、ストレスに体勢を持てるような施術を行っていくことが大切になってきます。
まとめ
この患者様も、感情の調整をした後はストレスをイメージしても肩の痛みは戻りませんでした。
人によっては感情の根が深い場合は何回か分けて、真に影響している感情を探し出して行かなければなりません。
ちなみにこの方はご家族の介護でよく病院に行くのですが、コロナに感染するのではないかと不安で仕方がなく、そのことが肩の痛みに関係してたようです。
テレビをつけるとワイドショーではコロナのネガティブな話題ばかりで、それが不安をあおり症状をさらに悪化させていたようです。
病院も感染には最善の注意を払っているはずですが、やはり、テレビの報道を見ると万が一の事を考えてしまうのが人の情だともいえます。
このように感情の問題は五十肩に限らず、腰痛、膝痛などいろいろ痛みを引き起こします。
だから、この時期に何か痛みが増悪した方、そしてそれが何をしても治らない方は、感情の問題も痛みに関わっていることを忘れないで頂きたいです。