千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
腰や脚の痛みでも厄介なのが、内臓が原因となる痛みです。
これは内臓に腫瘍や潰瘍などの病理的な問題があるとか、健康診断の数値に異常があるとかではなく、内臓が機能低下している…つまり疲れている場合でも腰、脚の痛みに影響が出る事があります。
特に内科的なオペを受けた事がある人は、内臓が原因のしつこい腰や脚の痛みが起こりやすい気がします。
なぜ内臓が腰や脚の痛みの原因となるのでしょうか?
それは内臓への神経と、筋肉を動かしたり、体表の感覚を支配する神経の出所が同じだという事が理由の1つとして挙げられます。
内臓の神経の内、自律神経の1つ交感神経は背骨の中の脊髄から出ていますが、筋肉を支配する運動神経や体表の感覚に関係する感覚神経も脊髄から出ています。
つまり、内臓に問題があればその情報を脊髄が受取り、さらに同じ脊髄から出る運動神経や感覚神経にも影響が出てしまいます。
特に腰、脚に関係するのは副腎、大腸、生殖器系、泌尿器系になります。
また、内臓はほぼ全てディープフロントラインという身体の深部前方にある筋膜ラインに接しています。
この筋膜ライン上には、腰や脚の痛みと関連が深い骨盤のインナーマッスルである腸腰筋や
股関節の外旋筋群、内股にある内転筋などの筋肉が存在します。
内臓の不調はこの筋肉全てに影響を及ぼす可能性があるんですね。
以上の事からも内臓の問題は腰、脚の痛みを引き起こすのに充分な要素となります。
特にオペをした人は、切除もしくは摘出した内臓付近で癒着が起こり、隣接した内臓にも機能障害を引き起こしている可能性があります。
ですから、症状の出方がより複雑になり、なかなか良くならなかったり、良くなってもすぐ戻りやすいんですね。
でも、そのような人も施術を何回か重ね、内臓の影響が少なくなると症状も戻りづらくなり、身体も楽になってきます。
どこに行っても良くならない痛みほど、このような意外な原因が関係している場合がある事を知ってもらえればと思います。