船橋市のオステオパシー整体、かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
このブログでも膝や股関節の記事をいくつか挙げさせていただきましたが、先日、変形性股関節症の荷重痛でお困りの方から質問がありました。
その方は接骨院で変形性股関節症で股関節周辺の施術を受けているようなのですが、なかなか良くならない様です。特に、体重を患側にかけると痛いという事です。
そこで、股関節周囲を施術しても痛みが良くならない、特に「荷重時痛」が良くならない方に一度確認してもらいたいことがあるのです。
もし、これで痛みが変わるなら、もしかしたらあなたの痛みの原因は股関節ではなく、もっと他の部分を見ていく必要があるかもしれません。
股関節の荷重時痛で見逃しやすい事。
股関節の痛みにもいろいろな痛みがあります。例えば、曲げると痛いとか、脚を開くと痛いとか…。
その中でも患側に荷重した時の痛みが気になる人は、つい見逃してしまうポイントがあります。
それは「足部」の問題です。
股関節の荷重時痛がある人はかなりの確率で足部が硬いです。
足部が硬いと、立った時に股関節への負荷を足部のクッションで逃がせなくなるので、股関節にダイレクトにダメージが来てしまうのです。
特に、足部に問題がある人、例えば偏平足や外反母趾のある人は要注意です。
股関節の荷重時痛でチェックする事
ここで、実際に足部が股関節の痛みに関係しているかのチェックなのですが、足の裏の踵の後方から4本から5本指前に行った所でペットボトルのキャップを踏んづけて立ってみてください。
これで痛みが軽減するようなら、おそらくあなたの股関節の荷重時痛は足の問題が絡んでいます。
これは足の裏につく「足底筋膜」の緊張に抑制をかける事により、股関節へのダメージが減り、痛みが減弱したことを意味します。
足底筋膜は足の裏のアーチ構造に関わる筋で、この筋が緊張し、アーチが落ちてくると偏平足や外反母趾の原因となります。
このように足底筋膜は足部の安定性に関わるので、足底筋膜がうまく機能しないと、足部で体重を逃がしきれなくなるので股関節に直接ダメージが伝わり、痛みが発生してしまうのです。
足部に問題があると分かったら…
足部に問題があると分かったら何をすればいいでしょう?
まずは足の裏でテニスボールかゴルフボールを踏んずけて転がして、足底の筋膜を緩めるのもいいと思います。
この時、立って行うと不安定なので、座った状態で行う事をお勧めします。
ただ、足に問題があるといっても足部の骨は28個あり、その骨を動かすために多くの筋肉がついています。
だから、これら一つ一つをチェックして、本当の痛みの原因を特定していく事がとても重要になります。
もし、あなたの股関節の荷重時痛が足に原因があると分かったのなら、解剖学に詳しい整体の先生の所に通われる事をお勧めします。
当院で行う医学整体であるオステオパシーは、解剖学に基づいた施術手技です。もし、股関節の荷重時痛でお悩みなら、お気軽にご相談くださいませ。