千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
今回は肩や腕の痛みが良くならずに悩んでいる人に向けてのお話です。
肩や腕の痛みだと病院では、腱板損傷と呼ばれる肩関節のインナーマッスルの損傷か、五十肩、もしくは頚椎症などと診断される事が多いですが、
そのように診断された症状の中には、意外な所が原因で痛みが出ていることがあります。
今回な症例もその一つで、突然右肩から腕に賭けて痛くなり、病院では頚椎症ではないかと疑われた症状です。
でも、この症状は頚椎症ではなく、頭の骨である後頭骨の歪みから出たものでした。
なぜ後頭骨が肩や腕の痛みの原因となったのか?
なぜ後頭骨の歪みがあると右肩や腕に痛みが出るのでしょうか?
後頭骨は側頭骨と頸静脈孔という穴を構成します。ここは頭蓋骨の中から迷走神経や血管も通るのですが、
今回の話で一番大事な副神経もこの穴から出ていきます。
この副神経とは何かと言いますと、僧帽筋、胸鎖乳突筋という筋肉を支配する神経です。
図のように僧帽筋、胸鎖乳突筋は頭から出て、肩甲骨や鎖骨を支えています。
つまり、肩や腕を支えている筋肉なんですね。
後頭骨が歪むと、頸静脈孔も狭くなるので、そこを通る副神経が障害されます。
そうなると僧帽筋や胸鎖乳突筋が上手く働かないので、腕の重さを支えきれなくなり、重い腕がぶら下がる状態となります。
そして、腕や肩につく筋肉や腕を通る神経、血管が腕の重さで引っ張られる状態になり、その結果、痛みが肩や腕に出てくるのです。
今回の症例では後頭骨の右側が下に下がっていました。下がった後頭骨側に症状が出たのでしょう。後頭骨の歪みを調整したところ、右肩と腕の痛みはすぐに無くなりました。
このように、腕や肩の痛みは意外な原因で起きている事もあります。
今回のように病院で診断名がついた症状でさえです。
皆様の中にも同じような症状の方がいましたら、一度ご相談頂ければと思います。