千葉県船橋市のオステオパシー整体 かげん鍼灸院・整体院の坪井です。
頭痛の原因にはいろいろありますが、オステオパシーではその原因の一つとして、頭蓋骨内の内液の滞留を挙げています。
分かりやすく言えば頭蓋骨から排液されなければいけない体液が、頭から抜けずに頭部内に貯留することにより、頭部の圧力が上がってしまい頭痛が起こるというメカニズムです。
頭の圧力が上がれば、中の神経や血管も圧迫を受け、頭痛に結び付きます。
ではこのような状態を解決するためには一体どうしたらよいのでしょうか?
頭の中の体液とは?
頭の中には体液が存在します。その液体が良好に循環していれば問題ないのですが、頭痛の人は頭から体液の排液が上手にいかない人が多いです。
ところで、この頭の体液とは一体どのようなものなのでしょうか?
まずは血液、そしてもう一つが脳脊髄液です。
脳脊髄液は脳や背骨中にある脊髄の周辺を満たしている液体です。
この液体は脳から産生されますが、この液体がうまく排液されないと、脳は圧迫されやすくなり、頭痛の原因となりやすいです。
ちなみにこの液体は静脈へ流れ、そして、頭の外へ排液されます。
つまり、頭の中の静脈の流れが滞れば、脳脊髄液の排液もうまくいかないのです。
そうなると、静脈血の循環をいかに良くするかが、頭蓋内の圧力を変える大きなポイントになってきます。
静脈血を流し、頭痛を減らすには…
静脈血を減らし頭痛を減らすメカニズムを知るには、まず頭の静脈の流れを知ることが大事です。
頭の静脈は脳硬膜と呼ばれる脳を覆う硬い膜でつくられたしきりの中に存在します。
そして、この頭の静脈は頚静脈孔という、後頭骨と側頭骨で構成される穴を通過して頭の外へ出ていきます。
つまり、頭の中の静脈を覆う硬膜や、頚静脈孔が静脈の流れを妨げなければ、頭痛を起きづらくなります。
そのためには、頭の中の硬膜の硬さや、頚静脈孔を塞いでしまう後頭骨と頸椎の間の筋膜(後頭下筋群)や頚椎1番~5番までの歪み、また、後頭骨と側頭骨の歪みなどを確認する必要があります。
特に頭頂骨の歪みは硬膜の硬さには非常に関連が深いです。
まとめ
以上のように、頭痛の解消には静脈血の排液が非常に重要になります。
特に頚静脈孔周辺はデスクワークで首が前に出ている姿勢になると筋膜が硬くなったり、頚静脈孔に関わる頸椎の障害を起こす原因となりやすいです。
もし、デスクワーク続きで頭痛がおさまらないという人がいましたら、ご自分の頭痛の原因が、静脈血の排液不良かもしれないと考えた方がいいかもしれません。
次回は頭蓋内圧を解消するためにオステオパシーで推奨されている経穴、つまりツボがいくつかありますので、そのお話をしたいと思います。